神宮司庁の教学研究室の室長や

伊勢神宮少宮司、

日本会議三重の代表役員を歴任された

故・幡掛正浩先生は

天皇が天照大御神の「現御神」であることを

次のように説いておられました。


『源平盛衰記』に、時の帝のことを

『伊勢大神宮入れ替わらせ給える御方』と

表現している箇所があるように、

皇位につかれる「天子様が

大嘗祭を執り行われることによって、

天祖(天照大御神)の霊が

天皇に憑りつかれる」のであり

「それが日継ということであり、

年々の新嘗祭はいっそうこれを

入念にせさせ給う平時の繰り返しである」と。


このように、日本の天皇は、祭祀によって

皇統を継承してこられ

天祖の神勅を神器と共に

伝えてこられたのでありました。


また、皇學館大學の教授、

皇學館高校の第2代校長をつとめられた

野口恒樹先生は

「釈迦の法を伝えるだけで仏であるならば、

天照大御神の法、即ち精神を伝え給うだけで、

天皇は神であるといって何の不可があろう」

「しかも天皇はただ精神を伝え給うだけではない。

御自身御血脈をも天祖から

万世一系に伝え給うのである。

禅宗の仏々祖々を仏々祖々というよりも

遥かに完全な意味で、

天皇は国民にとって神である。

神皇であるといい得られる。」

と力説されています。


これが正しい「神話」に基づく

日本人の正統な歴史感覚に根ざした天皇観であり、

神国の道理です。