民主党の長尾敬衆院議員(大阪14区)が、

衆院が解散される16日の本会議終了後に

離党届を提出する意向を固めたことが15日、分かった。



元民主の自民 VS 元自民の維新


 

長尾氏は当面は無所属で活動する方針だが、

橋下徹大阪市長率いる「日本維新の会」に合流するため

自民党を離党し、除名処分となった

谷畑孝衆院議員(比例近畿)の

後任として自民に合流する動きもあり、

同選挙区で自民の長尾氏と維新の谷畑氏が

対決する可能性もある。



以上は本日の新聞が報じた記事ですが、

長尾敬氏はもともとは自民党の党員。

小泉純一郎の構造改革に強行に反対し、

自らの信念を貫いて離党。

そして民主党から衆議院選挙に挑戦し、

3度目の挑戦で当選を果たした1年生議員である。


民主党は政権を奪取してから

売国法案を次から次へと提出しようとしてきたが、

民主党内部でそれらを敢然と阻止しようとしたのが

長尾敬議員だった。

何故、民主党なのか?何故、離党しないのか?

ずっと言われ続けてきた。


長尾氏は「民主党の長尾敬」として

衆議院選挙に当選した。

だから、途中で離党するのは

投票してくれた有権者に対する裏切りである。

離党して野党の一員となってしまうのと、

与党に踏みとどまるのとでは

売国法案阻止に効果的に動けるのは

当然後者である。


長尾氏が今日、離党を表明したのは

選挙に当選したいがためではない。

民主党が自分のポジションでないことは

ずっと感じていたが、

途中で投げ出さないことが、

自分の背負った十字架であり、

責任であると思っていたのだ。


それと国民年金改正法案。

この一年間、長尾氏が特に取り組んできた

この法案は本来であれば、先の通常国会で

成立予定だったが、継続審議となっていた。

それが昨日、厚生労働委員会を通過し、

本日の本会議でようやく衆議院を通過した。

長尾氏にとっては万感の思いであろう。

民主党議員として最後まで投げ出さず、

自分の職責を全うして見せたのだ。


自民党への復党の話は新聞報道であり、

長尾氏や事務所から直接聴いた話ではない。

飛ばし記事の可能性がないわけではないが、

長尾氏が民主党を離党するのは当然であり、

思想信条的にはたちあがれ日本でも違和感はないが、

長尾氏の地元・大阪八尾市はたちあがれ日本の

三宅博支部長の地元でもある。

民主党以外の選択肢は自民党復党しかない。


しかし、先の自民党総裁選で安倍晋三氏でなく

石破氏や石原氏が総裁になっていたら

長尾氏の復党はなかったと思う。

また、大阪14区の自民党支部長谷畑孝が、

日本維新の会に鞍替えしていなければ

やはりその選択肢は浮上しなかった。

安倍総裁は今までにも

小泉郵政造反組の衛藤晟一、城内実両議員を

自ら尽力して復党させている。

長尾氏を復党させたいと考えておられるのは

私も感づいていた。

ただ、長尾氏も自民党を一度は離党した人。

今度の解散総選挙に果たして

自民党公認として出馬するかどうかは
分からないが、

保守再編に向けて、また日本再生に向けて

絶対に必要不可欠な政治家であることは間違いない。