中国版ツイッター「尖閣は日本領土」 

企業幹部が実名 根拠に公式地図


産経新聞 2012年8月25日(土)08:14

【上海=河崎真澄】

中国広東省の民間企業幹部が24日、

中国版ツイッター「微博」で

「1949年から71年まで中国政府は

釣魚島(尖閣諸島)を日本の領土と認めていた」と

異例の発言をした。

日本領有を示す53年1月の中国共産党 機関紙、

人民日報 の記事や、

複数の公式地図など根拠を挙げている。

微博では中国国内からの感情的な反論に加え、

「知識のない大衆が中国共産党に踊らされたことが

分かった」などと賛同する見方も広がっている。

 

発言をしたのは同省広州の電子サービス企業、

広東捷盈電子科技の取締役会副主席との肩書を持つ

女性の林凡氏。

林氏は微博の運営会社、新浪微博から

「実名」の認証を受けており、10万人以上の読者をもつ。

 

林氏の資料によると、人民日報は

53年1月8日付の紙面に掲載した記事で

「琉球群島(沖縄)は台湾の東北に点在し、

尖閣諸島や先島諸島、沖縄諸島など

7組の島嶼(とうしょ)からなる」と表記していた。

中国当局が監修した53年、58年、60年、67年に

発行した地図の画像も示したが、

その多くが「尖閣群島」「魚釣島」などと表記。

日中境界線も明らかに日本領土を示している。

 

林氏は冷静に証拠を積み重ねた上で

「中国政府はこれでも釣魚島は

われわれの領土だといえるのか」と疑問を投げかけた。

中国国内からの反応には、

「資料をみて(尖閣諸島が)日本領だったことが

明白に分かった」

「(当局に)タダで使われて反日デモを行う連中には困る」

などと、林氏支持の発言が出ている。



松本恭助の「日本の歴史と文化と伝統に立って」

 

しかしこの中国の民間企業幹部のツイートは、

25日17時頃までにすべて削除され

跡形もなくなってしまいました。

該当のツイートは、広東捷盈電子科技・取締役副主席の

林凡氏が24日11時過ぎに発したもの。

1953年1月8日付けの人民日報で

「琉球群島は尖閣諸島などの島嶼からなる」と

記述していた記事を当時発行された地図とともに掲載し、

「これでも釣魚島(尖閣の中国名)は

われわれの領土だと言えるのか?」と

疑問を投げかけるものでした。

微博の運営会社から実名認証され、

10万人以上のフォロワーを持つ企業幹部の

この発言は注目を集め、

「デモをやっている連中は共産党政府に

踊らされているだけ」

「これが事実なら我々は侵略者ということになってしまう」

などの賛同意見も含め2300回以上もリツイートされ、

あちこちのブログにも転載されて

中国のネット上で話題を呼んでいました。

しかし、本日25日の17時頃、

林凡氏の一連の書き込みはすべて削除され、

跡形もなくなってしまいました。

ご存知の通り、中国のインターネット網は

“金盾”と呼ばれる検閲システムによって

常時監視されており、

共産党政府の意向にそぐわない書き込みは

すぐに削除されてしまいます。

それだけに今回の林凡氏の発言が

丸一日以上も放置され、

ここまで広がりをみせたことは

驚きを持って受け止められたわけです。