大飯原発がいよいよ再稼働する。

私は福井県との県境である滋賀県長浜市に住み、

幼少期から数年前までは大阪に住み、

今も大阪に会社があるので、

この再稼働については滋賀と大阪で

温度差を感じている。

滋賀県の場合はやはり、最悪の場合、

放射能が心配という事で、子供のいる家庭では

再稼働に反対の方がいるが、

大阪では再稼働してもらわなければ困るという人が

圧倒的に多いのだ。

特にここ数年の大阪の暑さは異常だ。

ほんの何年か前までは

熱帯夜が続くとは言っても、

最高気温はせいぜい34度くらいだったが、

ここ数年前から、大阪の最高気温は

毎日36度が続く。

沖縄から出てきた若い人が

大阪の暑さに耐え切れず、

仕事を辞めて沖縄に帰ったり、

夏の高校野球を見てても

九州代表の選手が暑さで倒れたりしている。

ましてや、超現実的な大阪人に、

節電や停電なんて要求しても無理な気がする。

大阪人には極論を持論にしてる人も多い。

福島原発で放射能で死んだ人はいない。

計画停電で信号機が止まって

交通事故で死んだ人間はいる。

風評被害で自殺に追い込まれた人もいる。

計画停電で、生命維持装置が止まったら、

その人達はどうなるのか。

また、原発の町は国から補助金を受け、

町の人達は原発があるからこそ

仕事も出来、生活が成り立っている。

原発停止になった町の多くの人々は、

商売ができなくなって廃業し、

就職難で今も仕事のない人が多数出ている。

再稼働反対のデモをしている人間を見ると、

親に食べさせてもらって、小遣をもらってるくせに

反抗しているクソガキにしか見えないという。

土曜日の夜に「再稼働反対」のプラカードを持った

若い男女のグループに出会ったが、

まるでコスプレ大会の帰りかと思うような

派手な服装でストレス発散のために

騒ぎたいだけではないのかという雰囲気だった。


私は、核廃棄物というのは溜まる一方だし、

確かに世の中に100%安全なものなど存在しないが、

脱原発の方向に向かうことは間違いではないと思う。

しかし、だからといってそれと、大飯原発再稼働反対は

全く別問題だと思っている。

東日本大震災のとき、福島第1原発の4号機は

停止していたはずである。

それが未曾有の大震災によって被災し、

停止していた原発からも放射能漏れが起こった。

再稼働しなければ安全なわけではないのだ。

再稼働するしないに関わらず、

安全対策するのが最重要課題であり、

再稼働反対はあまり意味がない。

それと、再稼働反対しているグループに対して

私が言いたいのは、その活動と同じくらい

北朝鮮・中国の核実験・原発建設に対して

反対活動しろということである。

日本の原発の再稼働のみ反対だというのなら、

私はそのグループを単なる「反日」「左翼」グループと

断定せざるを得ない。

私の学生時代に、原水禁・原水協などが

一大反核運動を巻き起こしたことがある。

広島の原爆記念日は

一大反核集会の場となった。

私の先輩に広島大学に通う被爆二世の方がいた。

先輩は広島の反核集会の演壇に立った。

その「反核」集会はまるで「反米」集会のようだったので、

先輩は「反核」を叫ぶなら、ソ連の核ミサイル、

SS-20も廃棄せよと訴えられた。

すると突然、マイクは切られ、

先輩は壇上から引き摺り降ろされてしまったのである。

ようするに、当時の反核集会は

左翼による「反米」集会であり、

共産主義国家の核に関しては

批判をすることは許されなかったのである。

結局、反核集会は単なる「左翼」の集会に過ぎず、

本当の「反核」運動ではなかったということである。

今、起きている「反原発運動」も全く同じである。

彼らのやっていることは「反日」「左翼」の活動である。

本当の「反原発」でもなければ「脱原発」でもない。

だから私は彼らを支持することはできない。

しかも、土曜日に首相官邸を取り囲んだという報道。

警視庁発表によると2万人のデモだったらしいが、

朝日新聞は15万人、速報ニュースは20万人。

まるで南京大虐殺の数字と同じである。

こういうバカな報道をするマスコミがいるから、

何も信用できなくなるのだ。

しかし、口先だけで動こうとしない保守に比べれば、

2万人がデモに参加したという、その行動は

たとえ反日左翼といえども、

思想を裏付けるのは行動しかないのだから

その点においてだけは評価する。


だから、私は脱原発には反対しないが、

反原発は支持しないのだ。