天皇陛下は18日、入院先の東大病院(東京都文京区)で
心臓の冠動脈バイパス手術を受けられる。
手術は午前中から始まり、5時間程度で終わる予定で、
医師団が同日夜記者会見し、陛下の病状や容体を説明する。
手術後の経過が順調なら2週間程度で退院できる見通しで、
退院後は皇居・御所でしばらく静養される。
陛下が手術を受けられるのは2003年1月、
同病院での前立腺がん摘出以来。
手術するのは、心臓の周囲にある3本の冠動脈のうち、
血管の内部が狭まり、血液が流れにくくなる
「狭窄」(きょうさく)が確認された
「左回旋枝(ひだりかいせんし)」と
「左前下行枝(ひだりぜんかこうし)」。
胸の骨の内側にある「内胸動脈」を使って、
大動脈と冠動脈をつなぐ「バイパス」を作る予定。
手術により、狭窄した部分を迂回(うかい)して
血液が流れるようになる。
天皇陛下の手術の成功と一日も早いご平癒をお祈りします。