以下はmsn産経ニュースから

 

米軍再編をめぐる日米両政府間の見直し協議は、

外務省が終始議論をリードする形で進められた。

防衛省が後手に回った理由は、

一川保夫、田中直紀の新旧防衛相が素人だったことが大きい。

外務、防衛両省の亀裂がこれ以上広がれば

安全保障上の損失は計り知れない。


 「日米合意が前提ですが、お互い事情が生じましたね。

進め方を考え直しませんか?」

 昨年12月19日、玄葉光一郎外相は、

米ワシントンの国務省で、クリントン国務長官に

米軍普天間飛行場移設問題と

在沖縄海兵隊のグアム移転の切り離しについてこう提案した。


 

1週間前の12月12日、米上下両院は

在沖縄海兵隊のグアム移転関連費の全額削除で合意した

「普天間移設が膠(こう)着(ちゃく)すれば

グアム移転も頓挫しかねない」と

業を煮やしていたクリントン氏はこの提案に飛びついた。

 

このような経緯から外務省は

国防総省との協議までも主導してきた。

玄葉氏は周囲にこう胸を張る。

 「普天間の固定化懸念が強まったといわれるが、

普天間の名護市辺野古移設と

海兵隊が沖縄に1万人残ることの2点は

ピン留めして議論してきたんだ」

 

とはいえ、米軍再編でもっとも重要なのは抑止力の向上だ。

防衛省が役割を果たさなければ将来に禍根を残す。

しかも「蚊帳の外」に置かれた原因が

閣僚の資質に起因するだけに問題は深刻だ。

にもかかわらず田中直紀防衛相は

現実を糊(こ)塗(と)するのに躍起だった。


 「私が防衛相に着任してからしっかりコミットし、

指示もしてます!」

田中氏は8日の参院予算委員会で協議への関与を問われ、

力強く答えた。

2日前に同じ委員会で

「協議がこれから始まると事務方から報告を受けた」と

ノータッチだったと認めたことはすっかりお忘れのようだ。

 

野田佳彦首相も予算委員会で

玄葉氏から逐次報告を受けたことを強調したが、

「田中氏とも相談したのか」と問われると言葉を濁した。

 

「防衛相本人とは直接的にはありません…」

「安全保障の素人」を2代続けて押しつけられた防衛省では

「外務省は手柄だけを取り、地元対策という厄介な仕事を

こちらに押し付けるつもりか」(幹部)と不満が渦巻く。


政務三役までもこう嘆いた。 

早く田中氏を交代させないと防衛省が持たない



だから、任命責任だって言ってるだろ!