男性の使う電気シェーバーには、実にさまざまな種類があります。


各メーカーが使う人の使用環境や肌の質、細かなニーズに合わせて複数のモデルをラインナップさせていて、性能や価格もまちまちです。
中でもこの分野の「三大メーカー」と呼ばれるBRAUN(ブラウン)、PHILIPS(フィリップス)、パナソニックの三社は、シェーバー市場のほとんどを占めています。
ほとんどの人は購入の際、この3社の中からどれを選ぶか、ということになるでしょう。


とはいえ各社から毎年新しい機種が発売されているので、選び方に迷う人も少なくないはず。 


今回はそんな電気シェーバーの選び方をお教えします。


1.予算(価格帯)を決める
各メーカーとも、2万円~3万円台の上位モデルとそれ以下のモデルでは、深剃り具合や肌への優しさといった基本的な性能に大きな違いがあります。
毎日使うものだからこそ、こだわりがある人はなるべく上位モデルを選ぶのがベター。
予算があまり出せないという人は、中級モデルの中から自分に合ったものを選ぶといいでしょう。

2.メーカーとシリーズを選ぶ
多くの人にとって最も大きなポイントは、「深剃り」と「肌への優しさ」のどちらを優先させるかということ。
メーカーによって得意・不得意があり、「深剃り」を優先するならブラウン・パナソニックの上位モデル、「肌へのやさしさ」ならばひげを持ち上げてカットする機能のついたフィリップスがおすすめです。

3.こだわりの反映
いろいろ検討したつもりでも、結局どれも似たようなものにみえてきて混乱する方もいるでしょう。
そんなときは、自分のこだわりがどれくらい反映されているかに注目してみてください。
色、液晶ディスプレイの種類(電池残量の表示パターン)、お風呂剃り対応、洗浄器、その他付属品(ケースの有無)など、そこから選んでみるのも一つの手です。


電気シェーバーは大きく「往復式」と「回転式」のふたつに分けられます。

■往復式(BRAUN・パナソニックなど)

・深ぞりが得意
・回転式に比べると肌への負担が大きい(カミソリよりは優しい)
・素早く剃れる
・モミアゲやアゴヒゲなど、剃りたくない部分との境目を調整しやすい
・駆動音が大きい
・オイル差しなど定期的な刃のメンテナンスが必要

■回転式(フィリップス)

・往復式に比べて深ぞりが苦手な分、肌への負担が少ない
・早剃りには向かない
・ヘッドが丸いため剃りたくない部分との境目を付けにくい
・駆動音が静か
・自動研磨機能により刃の剃り味が落ちにくく、オイル差しも不要

この他に、日立の一部のモデルでは「ロータリー式」とよばれる駆動方式を取り入れています。肌当たりが滑らかで、T時カミソリと似た感覚で使用することができるので、往復式や回転式以外の駆動方式も試してみたい方にオススメです。


カミソリと電気シェーバーを比較した場合、カミソリより深剃りできる電気シェーバはありません。
しかし各メーカーとも、カミソリの剃り具合に匹敵する、もしくはそれ以外の部分でひけをとらない豊富なラインナップを揃えています。


自分の肌の質やヒゲの濃さ・クセに合ったモデルを選ぶのはもちろんですが、「早剃り・部分剃りなどの性能」や「旅行など外出先への携帯性」、「メンテナンス性」、「コストパフォーマンス」などにも注目して、最適なものを選んでください。
 

松本英則でした。