皆様、こんばんは❗
銚子の老舗、松本歯科医院です。

花粉症ハイシーズン到来です。
自分も日によって辛い日もありますが、基本的に鼻うがいとあいうべ体操、口テープをすることで改善し、乗り切っています。

鼻呼吸の凄まじい効果を、この時期は毎年実感します。

さて、先日忘れもしない3/11がありました。
当時、私は希望に満ち溢れて銚子に戻ってきて半年、さぁ前を向いて突き進むぞ❗という最中でした。

あの震災の瞬間、自分の感情は【絶望】でした。終わった、もうこの環境は維持できないんじゃないか、これからどうしよう?などなどでした。

2011年を乗り越え、2012年の新年会で、私はこのように挨拶したことを覚えています。
「明けましておめでとうございます。地域によってはこの言葉を口にできない方も多くいるかと思います。昨年3月の出来事があってなお、皆様と年を越えて会えることは奇跡のように感じます。
ご縁によって繋がった血縁の皆様が無事にこうして集まれたことに、感謝します。」

何の用意もしていない、心からの素直な言葉でした。
あの瞬間の感情と経験は、一生忘れないでしょう。

そんなことを思い出しながら、いままさに、【NHKスペシャル「誰にも言えなかった~母と子の絆~」】を観ています。

銚子市は幸いにも人的被害はなく、近隣の破壊された九十九里、飯岡、神栖に比べると恵まれていました。
しかし、それも様々な要因が絡み合って受けられた恩恵としか思えません。

甚大な被害を被ってしまった地域では、幼くして被災した今の小学生がPTSDに悩まされている現実があります。

目の前で親類や親兄弟を亡くした経験をすれば、至極当たり前のことです。

そんな小学生たちが、様々な助けのなかで、前を向いて歩き出している現実に心を打たれました。

震災と比べるのはおかしいですが、PTSDという意味では歯科も多くあります。
幼少期に、あるいは過去に体験した歯科治療の経験から、大人になっても何もされていないのに震えてしまったり、固まってしまって何も反応できなくなってしまう方が実は多くいます。

我々は、こんな方たちを少しでも減らしたい。
人生のタイムラインを歩んでいくなかで、口腔ケアは常に重要な課題としてつきまといます。
その課題の解決に踏み出すことが難しい方がたくさんいるという現実を知ってほしい。

歯医者さんが嫌いというレベルではない。
行きたくても行けない。どんなに良い医院を紹介されても、玄関ドアの前から進めない。

PTSDとは、そういうものです。

もしあなたの周りのそういう方がいたら、絶対にバカにしないでください。
「はぁ?歯医者くらい行けるでしょ?甘えてんの??」
甘えてないんです。行けないんです。

仮に紹介しておいて、行けない状況に辛辣な言葉を浴びせるくらいなら、一緒に行ってあげてほしい。そして紹介先に予め状況を伝えておいてほしい。

白衣が怖い、ユニフォームが怖い、雰囲気が怖い、いろいろあります。
こちらが着替えて臨めば済むことも多くあります。これまでもありました。

このページで何度も紹介していますが、慢性病巣疾患という概念があります。
口腔ケアを受けられなかったがゆえに、リウマチだったり腎臓病などの内臓疾患にかかってしまっている可能性がある方が少なからずいることを、医療従事者を含め多くの皆さんに知ってほしいと思います。

地域に限らず、多くの皆さんが口腔ケアをしっかり受けられて、全身的な予防の一助としていただけることを、切に願います。

震災由来のPTSDを特集する番組を観て、ふつふつと沸き上がった想いを徒然なるままに書きなぐりました。

文脈としておかしい、誇張表現などあるかと思いますが、ご容赦賜れましたら幸甚に存じます。

最後まで読んでいただきありがとうございました❗