令和5年度　高石市議会　第４回定例会

12/7 一般質問　放課後校庭開放について

松本Q1．これまでの議会の中でも児童が地域で遊べる環境がすくなくなっていることを指摘し、小学校の校庭を使って、遊べる環境を整備していくよう要望してきたが、現在の小学校において、放課後、児童が校庭で遊ぶことはできるのか？

A1:校区での遊び場が確保できない等の事情により、いくつかの小学校において限定的ではあるものの、校庭で遊んで帰ることができる時間を確保しております。

O 校庭開放の実施については各学校での判断となりますが、子どもたちの安全な下校が大事であると考えております。

小学校における放課後校庭開放状況（令和5年度）

高石小学校 4,5,6年のみ毎週火曜日16：30まで

羽衣小学校実施していない

高陽小学校 4,5,6年生のみ 16:30まで（ただし会議等ある日は不可）

取石小学校 4,5,6年生のみ 16:00まで（会議等ない日限定）

東羽衣小学校実施していない（元気広場において実施）

清高小学校実施していない

加茂小学校 16：30（冬季は16：00）担任が不在時は不可

松本：現状は数年前とほとんど変化がないようですね。

また、上記のご説明では、小学校でも１６時には下校する場合や１０～２０人程度しか遊んでいない状況でもあり、遊び場の確保とはいえない現状ですね。

本年の総務文教委員会では、

東京都の練馬区に行政視察に行き、練馬型放課後児童対策事業を視察させて頂きました。

練馬区の事業では、学童クラブ事業とひろば事業を一体的に運営し、年間２５０日も放課後で遊べる環境を整備していることに感銘を受けた。しかし、相応の予算も必要となり、高石市の現状では同じような事業は難しいと感じている。

そこで、２カ所ほど放課後校庭開放で成果をあげている事業を紹介します。

１点目は、箕面市の「自由な遊び場開放事業」であり、

小学１年～６年生まで対象で、運動場や余裕教室を活用し、運営は学童指導員が行っている。箕面市では、教育委員会やこども未来創造局では、保育部門と教育部門がありますが、学校と学童が連携しておこなっている。

高石市では、やや縦割りの行政になっており、その点が課題だと考える。

ちなみに、箕面市では「自由な遊び場開放事業」では、学童指導員の加配を行っておらず、基本的な費用はかかていない。

では、学童指導員がみれるかといえば、私の経験上（東羽衣小のこども元気広場で毎週火曜日の放課後に、１３０～１７０人を学校の校庭で遊ばせている）十分見れると判断します。

２点目は、東京都多摩市の「放課後子ども教室」です。

ここは、学校にもよるのだが、大体週１回地域のボランティアが運営しており、サッカーやドッチボールなど固定した遊びから自由遊びも行っている。ただ、ボランティアさんには、費用弁償を行っており、幾分かの予算はかかっている。

高石市にとって、持続可能な放課後の校庭開放を実現し、児童がしっかりと遊べる環境を整備するには、この２つの事例で、学童指導員と地域ボランティアをいかに活用した取り組みを行っていることだと考える。

高石市の職員は非常に地域や経験、智慧もあり優秀なのでが、安全管理が行き過ぎて、リスクを考えてやらない方向への議論になる。

しかしながら、この世の事業の中でまったくリスクがないことなど存在しない。

例えば、先ほどの答弁でも下校時の課題を挙げて、放課後の校庭開放をやらない方へと導きたがるが、私は毎週火曜日に１３０～１７０人の児童を遊ばせているが、指導をしっかりと行えば、事業を開始したこの１年半で、下校時の事故やトラブル等はない。

リスクを考えることも大事だが、そこに捕らわれて、一歩も進めないことの方が問題だ。

どうか、職員の優秀な議論を、一歩でも前に進めれる議論をお願いする。

もちろん、その際の私の経験や地域も含め、協力していきたいと考えている。

子ども達が自由に元気いっぱい遊べる環境を用意してあげるのは大人の責任である。

東羽衣小こども元気広場

毎週火曜日の放課後に、PTAや地域団体主導で１３０～１７０人を学校の校庭で遊ばせている。

一般質問 放課後校庭開放について