富山県氷見市の海沿いでカジュアルオーベルジュを運営しているマツキです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190307/22/matsukikeita/ab/e3/j/o2500166614368043193.jpg?caw=800)
↑客室の一部(全客室オーシャンビューです)
富山県氷見市は人口約48,000人の港町です。
”氷見の寒ブリ”と言うと、何人かに一人くらいは知ってる方がいるかもしれません。
そんな土地で2018年より廃業した民宿をフルリノベーションして
カジュアルなオーベルジュを運営してます。
開業時に必要な経費として、
金融機関からの融資約8,500万円、プライベートな借入約1,500万円、
トータルで約1億円の借入を抱えてスタートしております。
これがこのブログのタイトルです。
現在、27歳の独身男性です。
プロフィールはこんなところです。
せっかく、人生かけて勝負をしているので
何年後かに振り返ることができる様なものがあれば良いなと思い、
このブログで備忘録的に綴っていこうと、始めてみました。
全日本国民を知っているわけでは無いですが、
たぶんある意味で珍しいケース(アセットを抱えるという点で)の人生だと思いますので、
そんな男の備忘録的日記を楽しんでくれる方がいたら嬉しいなとも思ってます。
本日は、僕が起業に至った経緯を。
2017年12月、新卒から3年9ヶ月勤めた東証一部上場のコンサルティング会社を退職し、
生まれ故郷である富山県氷見市に戻り起業。
当時26歳だった僕は、仕事にも少しづつ慣れてきて、
お客さんの役に立つ仕事も少しだけではあるができる様になってきていた。
そんな中で、中学生の頃からいつも頭の片隅で考えていた、
「何のために生きているんだろう?」と言う中二病満載な疑問が
日毎に大きくなっていくのを感じていました。
ある上司曰く、「何かに熱中していないからそんなことが気になるんだ」とのこと。
確かにその通りかもしれないなと。
またある上司曰く、「自分に軸が無いからだ」と。
これまた確かにそうかもな、と。
これまで何度もそういったことを考えるタイミングはあったのですが、
何故かこの夜だけは、「決めよう」と思ってしまったのです。
”どう生きるか”を、です。
おそらく数週間前に読んだ「君たちはどう生きるか」という本に影響されていたことと、
夜中で思考回路がゆるゆるになってしまっていたことが原因だと思いますが、
何れにせよ、どう生きるかをその夜に決めたのです。
決めた内容はすごくシンプルで、
「自分が心から熱中できることで、周りに応援される様なことをやる」
そんな人生を生きよう、ということだけです。
おそらく他にも様々な考え事をしたのでしょうか、
覚えているのはそのくらいです。
それで、その時、心から熱中できそうだと思ったのが、
「消滅可能性都市への反抗」でした。
世の中には「消滅可能性都市」なるものがあるそうです。
僕のざっくりとした認識では、人口減少が進み
行政機能を保持できなくなる可能性のある市町村のことを指す様です。
全国の約半数の市町村が挙げられている様ですが、
僕の地元の富山県氷見市も漏れなく該当。
これってすごく腹が立つというか、
ムカつきませんか??
だって、どこぞの誰か分からない人に、
「お前の町はもう終わりだ」ってダメダメレッテルを貼られてる様なものですよ。。。
僕は大阪に出て8年ぐらい経ってましたし、地元にもあんまり帰ってなかったですが、
地元は大好きでした。
雛鳥が初めて見るものを親と思ってついていくのと同じ感覚で、
生まれて18年も過ごした場所が自分にとって
かけがえのない場所になるのは当然とさえ感じています。
そんな大好きな場所が「オワッテル」って言われたら誰でも反抗したくなりません??
僕はなります。そうです、この時には確信しました「僕はまだまだ中二病真っ只中」だと。
特に誰かを攻撃する意図はもちろんありませんが、
この人口減少に歯止めをかける取り組みは、
僕にとっては心から熱中出来そうだと思いましたし、
周りの人も応援してくれるんじゃないかなと思いました。
ですので、この時点でテーマ(軸)を決定→「消滅からの脱却」。
次は、反抗するために何をするか、ということですが、
人口減少が問題ならば、人口を増やす取り組みをしよう!
と単純に考えました。
もう少し、賢く生まれたかったです。。。
それで、出生率向上、死亡率低下、流入数増加、流出数減少など
人口増やすためには色々やり方はあるだろうなと思っていたのですが、
消去法で「流入数増加」に取り組もうと決めました。
小難しく考えていた訳では勿論なく、
出生率向上って言った瞬間に「じゃあまずはお前が結婚して子供作りなさい」って怒られそうでしたし、
死亡率低下って専門領域が過ぎる様な気がしたし、
流出数低下って「出て行きたいやつは出て行った方が良い」とそもそも思ってますし、
という感じで流入数増加、即ち移住者を増やす取り組みをしようと決めました。
流入数増加のポイントはこの町の魅力(定性的な点も定量的な点も含めて)を伝えることだろうなと思ったのと、
単純にそれを仕事にするのは面白そうだなと思ったのが決めてです。
で、移住者増やすってなった時に、小難しいこと考えてたら何も出来ないと思い、
すごく簡略化して、「氷見の魅力を外の方に伝えることで利益を生み出す商売をしよう」と。
そこにピタッとはまったのが「宿泊業」でした。
ここまでがざっくりと起業に至った経緯です。
順序や詳細はこの時にはまだまだまとまってなかったと思いますが、
こんな感じでした。
これをその夜に決めて、
次の日の朝、部長に退職を告げました。
という流れで起業するに至ったのですが、
ここからが面白いネタの連続で、
・借金総額は最初の想定の2倍になった話
・地方都市の店舗では死活の駐車場問題
・急遽グランドオープンを2ヶ月延期した話
・グランドオープン1ヶ月で料理長戦線離脱問題
・オープン3ヶ月でキャッシュアウトしちゃった話
・3ヶ月で3人中2人の従業員をやめさせる経営者失格の男の話
など、僕的には勉強にもネタにもなる面白い体験を日々できています。
そんな内容を今後、僕の心情も交えて備忘録的に綴っていきます。
ここに、書いてるってことは人に見られたいってことですので
ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。
では、本日はこの辺で。
移り住みたくなる宿『イミグレ 』
https://www.imigre.jp