「俺、誰かのためにサッカーを頑張りたいって思ったの生まれて初めてだ。」


結婚する前に旦那さんが言ってくれた言葉です。


その言葉が私の中の根っことなり結婚をする時に
彼のサッカー人生の裏方として影で支えられるよう全力で頑張ろうと心に決めました。

サポートするにあたり要領の悪い私には家事育児と仕事の両立は難しいと思いお仕事はセーブさせていただき家庭に専念することに。。

私のわがままを聞き入れ受け入れてくださった事務所にもチューリッヒ自動車保険様にも本当に感謝しております。


そして、その決断をしてから約11年。

いつかこの時が来ることは知っていたし出会った頃から引退後の話をしていたので覚悟していましたが、
終わりに向かう状況は想像とは全然違うものでした。

膝の怪我に苦しみ、手術とリハビリを繰り返し
それでも痛くて痛くて痛みに耐えながら
何度も薬を膝に注射し、、

いいと言われることはなんでもして
今日膝が壊れてもいい!試合に出たい!皆の力になりたい!
そんな思いで今年の初めに復帰した試合。
サッカーが出来てる‼︎良かった✨‼︎
ここからきっとまた復活できる!!そう思い希望が見えたのも束の間。。


「痛い。」

捻挫程度で痛いなんて言葉は絶対に使いません。滅多に痛みを口に出さなかった彼がこの2年はリハビリ後、練習後、何回か口にしていた。

私の「痛い」とは次元の違う 痛み。

術後何ヶ月も腫れる膝を見るたびにかわいそうで 私の膝の軟骨を移植出来ないのかと何度か言ってみましたが
そんなことできず…
膝の傷や軟骨にいいと言われる食事をなるべく作る事しかできなくて私ももどかしい日々でした。

そして最後の手術。

「これで膝が良くならなかったら引退かもな…」と話していたので
リハビリ中ひたすら祈り続けました。。。が、祈りは届かず。



「今シーズンで引退しようと思う。」

と正式に報告を受けた時

最初は、もう少し待ったら?これから良くなるかもよ!?

なんてつい言ってしまいましたが
唇に力を入れ
「…痛いんだよね。100%の力が出せないのに選手ではいられないから
と膝をさすりながら言った彼に、もうそれ以上は言えませんでした。

毎日痛かったのに毎日痛いとは言わないし、
家では変わらず私たちを笑わせてくれていつも通りで。。暗い顔も見せないようにしてくれていて。

本当は私が思うよりもずっとずっと痛くてそれをこの2年半グチグチ言わずグッと我慢していたんだなと今更ながら感じました。


どんなに頑張ってもなかなか思うように回復せず。チームのために何もできてない…申し訳ない…今の自分に何ができるか…と事あるごとに口にしていたからずっと悩んでいたんだろうな、、




何よりもサッカーが好きで
サッカーしかやってこなかった彼の人生。

選手になるためにたくさんのことを犠牲にして努力し続けたこと。

選手になってからも毎日同じことをひたすら繰り返し、時には悩み、もの凄いプレッシャーと戦い
シーズンオフ中であろうと雪が降ってもどんなに極寒の日であっても自分の決めた日は外に走りに行き、
たくさんの我慢と揺るがない努力の日々を続けた彼。


必死にサッカーのために過ごした毎日が終わると思うと1試合1試合終わるたび悔しさと寂しが混じり涙が出てしまいました。




でも彼は引退を決めた直後からもう上を向き次のステージのことを考えている。


ほんとに強いです。





ずっと彼を応援してくれたサポーターの皆様、
彼を愛してくれた過去現在全てのチームメイト、わがままを聞き入れ支えてくれたたくさんのスタッフの方々、可愛がって下さった社長、親身になって下さった監督、
私たち家族のことを見守ってくださったすべての皆様
各地で出会えた大好きな人たち

今まで本当に本当にありがとうございました。



ステージは変わりますが、今は新しい生活に家族でワクワクしています!

これからも変わらず家族で頑張っていきますのでどうぞ宜しくお願い致します。




引退セレモニーでは私も泣いてしまったけど
夫より誰より、楓が1番号泣してました😭
楓も色々思うことがあるのでしょうね。




さっ✨
毎年行く行く言われ続けたけど(行く行く詐欺でしょ?笑)
やーっっと新婚?旅行に行けるー‼︎🏖かも♪




旦那さんのことでこんなに長く書くことはもう多分ないと思います。。
最後までお読みいただき
ありがとうございましたクローバー✨✨

☺️