大分市議会議員選挙で落選しました。
この結果を受けて、僕の想いを綴ります。
まずは、僕の3期目の挑戦を応援していただいたみなさんに、感謝するとともに、結果が伴わなかったことに対して、申し訳なく思っています。
今回の選挙では、僕の信念を貫かせてもらいました。
選挙に勝つための選挙ではなく、選挙のための選挙を体現したいという信念です。
地方分権によってより重要性を増した地方自治の分野では、社会の課題が複雑化・多様化する中で、議会において専門性のある高度な議論が求められています。
にもかかわらず、地方議会の選挙に際しては、政策論と一線を画した人のつながりを辿っていく義理人情による投票が多くみられます。
本来、選挙は、多様な民意を社会に反映させることが目的であり、政策や政治理念が問われなければならないものです。
だから、僕は、政策や政治理念を有権者のみなさんに提示することを徹底する選挙をやりました。
そうすることで、今後の大分の政治が変わると信じて。
日々の政治活動では、250回の街頭演説を大分市内各地で実施し、ひたすらに僕の考えを発信しました。
このブログでは、議会で行った議論の詳細な解説や、社会的課題に対する僕の調査・研究の内容などを書きためてきました。
選挙ポスターには、僕の政治家としてのビジョンを長文で綴りました。
お願いで義理人情による投票を呼びかけるのではなく、政策や政治理念を示して賛同を呼びかける。
今の僕の実力ならば、正々堂々とした選挙のための選挙で勝負することができると自負していました。
選挙期間中は、7日間で58回の街頭演説をしました。
期間を通じて、僕の弁舌は、冴えわたっていました。
多くの人が僕の演説に興味を持ち、聞き耳を立て、時に声援を送ってくれました。
信号待ちで停車する車の中から、僕の話に引き込まれていく人もたくさんいました。
そういった方たちには、僕の名前で検索をし、ホームページやブログで、僕の考えをもっと知ってほしいと呼びかけました。
これまでに様々な選挙を見てきましたが、あんな風に街頭演説に聴衆が惹きつけられる姿を見たのは初めてです。
それだけ、僕の演説は、質の高いものであったと思います。
上記のように、僕は、信念をもって戦い、これまでにない手応えを感じていました。
ですが、結果は落選です。
選挙期間中の僕のパフォーマンスは、今回の選挙戦で飛びぬけたものであったと思います。
ブログなどを通じて、僕の考えや取り組んできたことを知ってもらうための環境も整っていたと思います。
58人という多くの立候補者の中で、僕の存在が埋もれてしまったのかもしれないし、そもそも政策や政治理念などを知りたいというニーズがあまり存在しなかったのかもしれません。
いずれにしても、選ばれなかったということは事実です。
社会の役に立ちたいという想いを持って、自らの人生を懸けて戦った人間として、一言だけ申し上げたいことがあります。
民主主義は、多くの人が行動しなければならないものだと思います。
僕たち政治家が、直接的に政治活動や選挙活動に励むことはもちろんですが、選ぶ立場にある有権者のみなさんも、選ぶためには、時間と労力が必要なはずです。
現代は、インターネットを通じて、政治家の考えや実績などを知ることができ、より深く吟味した上で選択先を決定することができます。
情報技術の進歩とともに、有権者の選ぶ権利が、以前よりも保障された社会になっているということです。
僕は、本来ならば落選すべき候補者ではなかったと思います。
でも、落選しました。
地方議員としての仕事に真摯に向き合い、これ以上できないというほどに情報発信をしても、投票率や考えを知りたいというニーズが低い中では、僕の実力だと結果には結びつかないということがよく分かりました。
僕の結果はさて置き、今後の社会のことを考えると、このような状況では、能力と志のある新規参入者の可能性が阻害されてしまうと思われ、そのことは、決して好ましいことではないと考えます。
僕たちの社会は、機能不全の状態に陥っているのかもしれません。
僕たちは、変わらなければならないはずです。
昨日、大分市役所に8年間使ったデスクを片付けに行きました。
たくさんの職員の方が、僕の落選を惜しんでくれました。
他会派の事務員さんも来てくれて、「若く、真剣に頑張っている人が報われないことが悔しい」と言ってくれました。
議員と公務員という立場や、会派を越えて、僕のやってきた仕事を高く評価してもらえることに誇りを持ちました。
「社会のために」という想いを貫き、僕は仕事と向き合うことができていた。
この誇りを胸に、前を向いて我が道を行きます。
これからの進路は、白紙です。
当面は、食い扶持を探すことになるでしょう(笑)。
いい仕事があれば、是非ともご紹介ください。
兎角、この経験を糧とし、サイヤ人のように能力を高めることを宣言させていただき、今回の記事の結びといたします。