今回は、街頭演説を通して僕が体験したドラマについて、お話をさせていただきます。

 

社会を「変える人」を標榜して「変人。」のぼり旗を掲げ、300回の実施を目指す街頭演説は、1月23日現在で217回の実施です。

 

 

 

これまで、街頭演説を通して多くの出会いがありました。

 

その中で、僕を何度も苦しめてきたのが、大野川に架かる鶴崎橋で街頭演説をする際に僕の前を通るバイクの人でした。

 

その人は、僕の前を通るたびに、僕に中指を立てて走り去っていきます。

 

僕は、とても辛かった。

 

 

もっともっと大分市が素晴らしいまちになるように。

 

その一心で、僕の想いや考えを一生懸命に表現しているのに、侮辱をされる。

 

僕は、みんなが笑顔になれる大分市を目指しているのに、その”みんな”には、あなたも入っているのに、どうして僕を侮辱するのか。

 

もしも考え方に相違があったとしても、僕の想いだけは尊重して欲しい。

 

僕は、鶴崎橋に立つたびに、そんなことばかりを考えていました。

 

中指を立てられる時、何度か「どうして中指を立てるのか教えて欲しい」と問いかけたことがありましたが、僕の声は届きませんでした。

 

 

1月20日の水曜日、僕が商業施設の前で街頭演説をしていると、そのバイクが僕の前を通りました。

 

バイクは、僕の目の前を通過すると左折し、僕の立つ歩道に停車しました。

 

人が降りてきました。

 

その人は、自分が鶴崎橋で中指を立てている人間だと名乗った上で、自身の想いを話しはじめました。

 

8年前の1期目の選挙から、僕のことを応援してくれていたということ。

 

その僕が「変人。」と書かれたのぼり旗を持っているのを見て、ふざけていると感じ、腹が立ったということ。

 

たまたま通りかかった商業施設で、僕の街頭演説が耳に入り、鶴崎橋では通過するだけで何を言っているのか分からなかったけど、僕が真剣に自分の考えを訴えていることが分かったということ。

 

 

僕は、誤解を与えてしまったことを謝罪し、「変人。」が、「変な人」という意味ではなく、社会を「変える人」を標榜するという強いメッセージを発信するための表現だったことを説明しました。

 

その人は、納得した表情で僕にエールを送り、笑顔で去っていきました。

 

 

これは、美談だと思います。

 

お互いが真剣な気持ちだったことによってもつれてしまった感情が、一つの偶然によってほどけ、お互いに理解し合うことができました。

 

この偶然に感謝します。

 

 

僕は、改めて、政治とはとても難しいものだと痛感しました。

 

民主主義の社会は、みんなでつくる社会だから、政治について、みんなで考えていく必要があります。

 

理想は、みんなが、社会の課題やそれぞれの政党・政治家の考えというものを認識した上で、一人ひとりの価値観に基づいて政治的選択をすることです。

 

だけど、みんなに想いや考えを届けていくことは、困難です。

 

今回は、偶然にも、僕のメッセージを、僕の思惑とは違った形で受け止めた人が、僕の街頭演説に遭遇したことによって、誤解が解けました。

 

 

そこからの僕の学びがあります。

 

この美談の成立には、バイクの人が僕の話を聞いてくれるというきっかけとともに、僕が、日々、様々な場所で街頭演説し、毎回真剣にメッセージを発信するという下地が不可欠です。

 

僕は、他者の行動や考えを制することはできませんが、偶然のタネとして、日々の活動に励むことはできます。

 

一生懸命の積み重ねには、大きな意味がある。

 

そのことを信じて、コツコツと頑張ることが大切だと身をもって知りました。

 

人事を尽くして天命を待つ。

 

大きな教訓です。

 

 

この教訓を得たところで、変人の挑戦は、第二章に入っていこうと思います。

 

社会を「変える人」として、「変人。」の言葉を用いるのは、僕の姿を見る人に強い印象を与えるための手法でした。

 

道端に立って一方的に主張をする人間が、通りすがりの人に興味を持たれ、話に耳を傾けてもらったり、検索してこのブログを読んでもらったりするためには、そのくらいのインパクトが必要であると考えたからです。

 

この3か月ほどで、「変人。」のぼりを持つ僕を盗撮する人が、僕が気づいただけでも100人ほどはいたので、この狙いは、ある程度の成果があったと思われます。

 

気になって検索して、僕のブログやウェブサイトに目を通してくれた人や、僕の話に耳を傾けた上で声をかけてくれて、パンフレットを手渡すことができた人は、僕が「変える人」であることを理解してもらえているはずです。

 

気にかかるのは、強いインパクトだけ受けて、僕のことを「変な人」としてインプットしたままになっているであろう人々です。

 

 

よって、変人の挑戦第二章では、よりストレートな表現をしていきます。

 

 

「変人。」をベースに、より分かりやすいメッセージにした、「大分を変える人。」のぼり旗を新調しました。

 

これまでに積み重ねてきた街頭演説の成果として期待される「変人。」のインパクトを、僕のメッセージを伝えることに有効活用できるはずだと考えます。

 

 

ユニフォームも刷新します。

 

インパクトを重視して、半袖のポロシャツでの活動を続けてきましたが、「大分を変える人。」は、スタイリッシュじゃないと似合わない。

 

そこで、次回からは、本来のカッコいい姿の僕で街頭演説に臨みます。

 

思えば、僕は、二度にわたる冬将軍様の襲来を、半袖で迎え撃ちました。

 

両腕の痺れや無数のあかぎれ、握力ゼロ状態といった重傷を負い、瀕死の状態に陥りながらも、二回とも追い返してやりました。

 

ナポレオン師匠ですら実現できなかった冬将軍様平定を成し遂げた今、僕のカッコいいオーラは常軌を逸しているでしょう。

 

僕のことを「変な人」とインプットしている諸君、腰を抜かすがいい!

 

 

ごちゃごちゃと申し上げてきましたが、詰まるところ、先述のバイクの人のエピソードの通り、多くの人にメッセージを伝えることは、とっても難しいです。

 

段階を踏んで、いよいよ僕のストレートなメッセージを発信する時が来ました。

 

兎に角、一回一回、一言一言に心を込めて、毎回、一生懸命に街頭演説と向き合っていこうと思います。

 

一人でも多くの人に、僕の想い、メッセージが伝われば幸いです。

 

 

半袖の変人の最終日、お天道様に雨で鍛えられた僕のビフォーアフターの写真を披露させていただき、今回の記事の結びといたします。