今回は、この一年の松木を総括するお話をさせていただきます。

 

今年も色んなことがありました。

 

特に新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、様々な形で社会の姿を変えてしまったし、僕の生活や仕事にも変化をもたらしました。

 

ウイルスに感染することによる直接的な健康被害に加えて、経済に与えるマイナスの効果、さらには、そこから増加することが懸念される自殺や児童虐待などの悲劇とどのように向き合っていくのかということは、僕の今年の大きなテーマの一つでもありました。

 

福祉の提供について、大分市の執行部に対して、支援が必要な人に迅速かつ的確に福祉的支援を届けていくことを求めてきました。

 

長期の休校期間や様々な面での自粛期間中、子どもたちを虐待などから守り、困りを抱えた保護者と福祉をつないでいくために、学校が福祉のプラットフォームとして機能していくということについて議論を深めてきました。

 

市民のみなさんに対する新型コロナウイルスに関連する正確な情報の発信については、即時性の確保という観点からSNSなどを活用することや、大分市公式アプリのプッシュ通知機能を強化して分かりやすさを向上させるということを進めることができました。

 

特別定額給付金事業の実施を踏まえて、マイナンバーカードの有用性を再確認し、これまでに行ってきた議論をさらに進め、大分市の独自サービスの展開などによるマイナンバーカード保有のメリットを創出することで、有事を見据えたマイナンバーカード交付率の向上も目指してきました。

 

 

これまでの取り組みについても、このタイミングで価値が生まれてきていると感じています。

 

10月には、念願の子ども医療費助成の対象拡大が実施され、所得の低い世帯については中学生まで通院にかかる医療費が無償化されました。

 

平成30年度に実現した妊婦健診の助成対象回数の拡充についても、制度の利用者が増え、令和元年度の実績として450名以上の方が新制度を利用しています。

 

コロナ禍の状況下において、困難を抱えている子どもたちや、不安を抱いている妊婦さんに、これらの制度を活用してもらえることを望みます。

 

 

その他の分野でも、精力的に仕事をしてきました。

 

地方自治について、基礎自治体と広域自治体のあり方に関する議論も進めてきましたし、学校教育と子どもの貧困問題の関係を検討する議論や、行政の施策に関する認識を再検討する議論など、重要なものを多く扱うことができたと自己評価しています。

 

このブログの記事をさかのぼっていただけると、それぞれの議論の要点などが上手にまとめられていますので(笑)、万が一、興味のある方がいっらしゃればご確認ください。

 

 

こうした議員としての仕事と合わせて、今年は新しいことにも挑戦してきました。

 

まずは、社会人学生。

 

4月に大分大学大学院に入学し、子どもの貧困問題についての研究をスタートしました。

 

先行研究などの資料を読み込んだり、基礎科目などの単位の取得のために慣れない分野の勉強をしてみたり、オンライン授業ばかりの中で悪戦苦闘しましたが、何とかペースをつかむことができました。

 

想像していたよりもガッツリと課題が出されたりと、社会人学生はなかなか大変ですが、新しい知識や観点が得られる日々は、とても充実しています。

 

来年は、単位取得と合わせて、自分の研究も進めていくことが目標です。

 

 

そして、僕の生活から多くの時間を奪う(笑)、街頭演説チャレンジも行いました。

 

当初は年間300回という目標を立て、挑戦をスタートしましたが、新型コロナウイルスの影響で途中自粛したことにより、結果的には180回の実施に留まりました。

 

だけど、10月中旬の再開以降、2か月半で100回の街頭演説を実施したことについては、自分のことを褒めてあげたいです。

 

雨の日も風の日も雪の日も、毎回一生懸命によく頑張りました。

 

 

拡声器のマイクのボタンを押し続けた親指の街頭演説ダコ、七三分けならではの前髪焼け、コロナ禍ならではのマウスシールドのゴムひも焼けは、どれも僕の勲章です。

 

 

 

 

 

そして、何よりも財産になったのは、180回の街頭演説を通じて、多くの人と心を通わせることができたことです。

 

ほとんどの人が目の前を通り過ぎていきますが、中には、足を止め激励をしてくれる人や、賛同の意を表してくれる人、僕のやってきた仕事にお礼を言ってくれる人がいます。

 

ついさっき、180回目の街頭演説中、僕の姿を見つけた近所のおばちゃんが、道まで出てきて「大ちゃん、がんばれー!」と大きな声で両手を何度も何度も振ってくれました。

 

寒いのに、風の吹く中で一生懸命に僕を励ましてくれるおばちゃんの姿を見て、涙が流れました。

 

おばちゃんの一生懸命は、真っ直ぐに僕の胸に届きました。

 

これまでの180回、苦しいこともたくさんあったけど、僕の毎回の一生懸命の積み重ねも、多くの人に伝わっているはずだと信じることができました。

 

 

ということで、財産を貯蓄したい欲望に駆られたので、チャレンジの内容を変更し、やっぱり300回まで頑張ります(笑)

 

期限は、来年2月の僕の改選まで。

 

残り120回は簡単な数字ではありませんが、僕はやる。

 

チャレンジの結果については、乞うご期待!

 

 

そんなこんなで、この一年、僕は本当によくやったと思います。

 

来年も自分にそう言えるように、自分に与えられた時間を大切にします。

 

 

みなさん、ありがとう。

 

よいお年を。

 

僕は、もちろん、来年をいい年にします。