先日クロスステッチに挑戦し、難易度が高過ぎたとわかったので「運針」を練習する課題を作りました。

私自身が得意な分野で、自分が苦労なく直ぐ出来たことは何が難しいのか分かりにくく、ウッカリ難しい課題を作ってしまいます。

運針の課題も色々失敗し、最終的にこの様な課題になりました。





運針の練習…小学校の家庭科授業でしていた様な雑巾に何本も直線縫いが頭に浮かびました。
息子にいきなりそれは難しいのはわかっていたけれど、「いれる」「ぬく」2つの工程を繰り返す「縫う」ことの難しさには気付きませんでした。


失敗して作り直す時に「あ、まず刺すのと抜き出すのをシッカリ理解しないと」と気付き、この様な物を作ったんです。


息子がこれをシッカリ1人で出来るか確認し、出来るようになってからステップアップしました。




課題に使っている赤いヒモは昔しまじろうの課題に付いていた物です。
もう同じ物は無く、他に何かいい物…と探した結果、丸ゴム紐にしました。


紐についても、最初の失敗作では丸ゴム紐を編み物の綴じ針に通し、本格的に縫う感じにしていました。
糸(丸ゴム紐)を通して、二重になっているあの中途半端感が気になったのか、針が使いにくいからか、息子が針からゴム紐を抜いていました。

今回は針を使わずゴム紐通しに替えました。



「いれる」と「ぬく」もどんな言葉にして伝えるか悩み、
手前から入れる…「手前」は知らない…
抜く…お父さんが「裏は?」とアイディアをくれ
肌着の表裏を言葉に出して気にしているので「おもて」「うら」で試してみましたが全然伝わっていませんでした。
シャツやパンツの表裏を理解してるだけで。

ここで表裏の理解を般化させていくより
(目標は運針課題なので)
本人のわかる言葉を再考しました。

…でも見つからず、写真で伝えることにしました。


私のミスで息子に見せた(失敗作で撮影した)写真を消してしまったので、今の課題で再現します。





これで2通りの通し方を理解してくれました。

でも息子には「ぬく」方のインパクトが強かったらしく、「ぬく」「ぬく」…とやりかけ、こちらが指差し声かけしないと出来ない状態でした。

(量が多いと文字の指示も目に入らないみたいです)
※追記※本当にそう!
息子には視覚的指示もシンプルに!


作り直し、
「いれる」「ぬく」
2つだけなら自分で理解して1人で完全に出来たので、息子の特性を改めて思い知りました。


自閉症の特性で、見えていない箇所がわかりにくい、見えていないと無い(自分の背中は見えないから無い物になってしまう、こたつに入ったら足が無くなる感覚)ニキリンコさんのお話が印象深いですが、課題の「ぬく」写真を見て裏から通すのは理解出来たみたいです。


恥ずかしいけれど失敗作の画像も…

これは誕生日に買ったケーキの底板で、何か課題に使えそうと残していた物。
刺繍する時の丸い枠(正式な名前思い出せません)のイメージと繋がり作ってみたのですが、丸いから縫う順番がわからず穴を飛ばすし、「おもて」「うら」もわからないしで混乱させまくってしまいました。
(表裏の文字シールも貼っていたのですが、混乱していた為剥がしたから残っていません)



家にある材料で何か課題をという発想ではなく、課題の目的に合わせて材料を探さないと…ですね。

※追記※
昔の自分に教えて貰った…そうですね。


(2020.4.24修正)