我が家で中学受験をした、させたのは、お父さん(つまり私)の経験から。
大学受験を意識した場合、高校からスタートしていたら忙しすぎる。
そんなところから、私立中学に行くべき、としていました。
今回、実家に帰る用事があり、その時に母から聞いた話です。
大嫌いな街
過疎化が進み、電車も無人駅。駅前にコンビニが1軒あるけれど、地元の高校が少子化による統廃合で廃校となり、人の流れがかわり、すっかりと寂れたところです。
パン屋もケーキ屋も商店街もなくなり、食料品などは少し離れたところに行くしかない街。
田畑を埋め立ててできた新興住宅地はあるのだけど、見掛けるのはお年寄りだけ。
実家への道すがら、孫に怒鳴り散らしているお爺さんや、←お前のほうが迷惑やって
奥さん(と思える人)を威嚇しているお爺さん、←介護(?)してくれている人を怒るなんて
家の庭木をいじっているけれど、歩いているとじっと見つめてくるおばあさん、←私を不審者扱い
何をしているわけでもなく家の外で立っているお爺さん←同級生のお父さんだけど。
そんなのが目に入る街です。
もはやバイオハザードなどのゾンビが支配する街。
よくこんなところに住んでいて頭がおかくしくならないな・・・と思いつつ、母が出迎えてくれました。
可哀そうな子にされた息子
今回は、用事の合間によったので、息子はいっしょには来ていませんでした。
息子はよく頑張った!と言ってくれたのですが、近所の人に掛けられた言葉を教えてくれて、
絶句しました。
息子さん、小学校で虐められてて可哀そうやったね~
なんじゃそりゃ???
なんでも、その老人ばっかりのエリアで、情報から隔離されているエリア。
更地になっているところも増えてきているエリア。
老人が老人だけで生活していて時が止まっている。
私立中学=不登校とか虐められていて普通に公立中学に進められない子が行くところ。
そういう価値観があるエリアです。
奈良なので、全国的にも有名な東大寺学園や西大和学園とか、
ひょっとしたら知名度は落ちるけど、京大に結構合格する帝塚山もあるんだけど、
時が止まっているにも程がある。
どんな世界線なんだろう???
また、お隣さん。
20年以上、ほぼ引きこもり状態の人がいます。
社会人になって、就職できず(???)にアルバイトを1年くらいして、
その後引きこもり。
どうも学生時代から、そのような傾向があったのですが、私立に進んでいました。
お父さんが亡くなり、お母さんの年金頼りの暮らし。
ご高齢なので、亡くなられたらどうやって暮らしていくのだろう???
そんなことを思うのですが、
母も少し、うちの子が「同じなのか???」と思って心配していたようです。
全然違うのだけど・・・。
大学進学だけじゃない私立中学進学への価値観
自分の中では、大学進学を目指して中学受験という価値観しかなかったのですが、
この老人だけの街に、それ以外の価値観があることを教えてもらいました。
でも有難いか?というと、全く思いません。
やっぱり嫌な街です。
この価値観を押し付けられたら、
老害!
と言えるのですが、そういうわけでもなく、ひっそりと生きているだけ。
ただ、自分の未来をみたような気もしました。
情報をアップデートしない未来。
そんなようには絶対にならないようにしよう!
そんな風に思いました。