午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同じ76円後半。国内の実需と海外投機筋のせめぎ合いで値幅が出にくかった上、午後になって商いが薄くなると一段とこう着感を強めた。ユーロは前日のニューヨーク時間に売られた反動から底堅く推移した。
 この日は前日に引き続き、国内勢と海外勢の姿勢の違いが際立った。国内の実需筋は「期日が到来したものを淡々とさばくスタンスで、コンスタントにドル売りを実施」(ファンドマネジャー)。国内の投資家は、ヘッジ売りもしくはポジションの圧縮のためにドル売りを先行させたという。一方、海外のファンドは「依然円ベア(弱気)志向が強く、短期の鞘(さや)取り専門のファンドだけではなく、中長期のファンドも円売りのスタンスが強い」(同)という。

 しかし全般的に商いが薄く、午後3時までのドル/円の値幅は8銭。午後になるとさらに動意を失い、わずか4銭しか動かなかった。「誰が売ったとか誰が買ったとか、そういう話が聞こえてこない」(国内銀行)との声が出ていた。

 ユーロは小高く推移した。株式相場が下落したにもかかわらず、前日に売られすぎたために買い戻しが入った。正午前に下値を探る動きも出たが、「追随してこないので買い戻しているようだ」(前出の国内銀行)との声が聞かれ、その後も底堅かった。
東京外為市場午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同じ76円後半で推移している。米金利上昇への反応は乏しく、上下13銭値幅でのレンジ取引になった。
 ユーロは対ドル、対円とも海外市場での急騰が一服。ユーロ/ドルは1.36ドル前半まで自律調整となった。しかし、調整は浅く、きょう予定されているスロバキアでの、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)拡充をめぐる議会採決には楽観的な見方が広がっている。

 アジア時間これまでのドル/円は、76.62─76.75円の上下13銭値幅でもみあった。上値が重い一方で、このところ76円半ば付近の下値も堅く、こう着感が強まっている。インターバンク勢は76.90円付近から売り注文を出しているというが「個人はこう着相場に飽きて手を引いている。ただ、クロス円の水準が切り上がっていることでドル/円にも売りを出しにくくなっている」(武田氏)との声が聞かれた。

 米国金利が上昇しており、市場では「ドル/円がなぜ上昇しないかが不思議だ。(米雇用統計だけでなく)持続的にいい数字が出てこなければ、ドル買いに弾みがつきにくいのだろう。市場の関心は欧州ソブリン問題に向かっており、これが一巡するまで米景気回復期待によるドル買いにはなりにくい」(大手銀行)との声が出ている。

 ユーロ/ドルは、海外市場で急騰したあとの一服局面が続いている。海外市場では1.3698ドルまで、10日安値からは約320ポイントの急騰となったが、1.37ドルには届かなかった。9月下旬の戻り局面でも1.37ドルの手前で跳ね返されたことから「ショートカバーによる買い戻しのメドになったようだ」(大手銀行)との声が出ている。

 その後、アジア時間には一時1.3617ドルまで売られたが、自律調整の範囲内。その後は下げ渋ったことで、短期的な底堅さを確認してショートカバーが入ってきているという。市場では「自律調整に未了感があり、1.35ドル半ばくらいまでの調整はあっていい」(セントラル短資FX営業本部、武田明久氏)という。1.37ドル付近にはストップロスが観測されている。

 きょうはEFSF拡充をめぐるスロバキアの議会採決が予定されているが「市場は承認の方向でみている」(SMBC日興証券シニア債券為替ストラテジスト、野地慎氏)という。このため「承認されたとしても上値は限られる。1.37ドルをいったん抜けることはあっても、定着するとは思えない。逆に承認されなければサプライズで、1.34ドル付近まで下げてもおかしくない」(大手銀行)との声が上がっている。

午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅高の76円後半。早朝に100円台まで下落したユーロは、その後はやや値を戻して落ち着いて推移した。豪ドルは、オーストラリアの利下げが意識されて下落した。
 ユーロは急落した海外市場の地合いを引き継ぎ、午前6時台に100.77円まで下落し10年ぶりの安値をつけた。対ドルでは1.3161ドルまで水準を切り下げた。ギリシャが支援を受ける条件である財政赤字削減の目標を達成できないことが明らかになったほか、ユーロ圏財務相会合では同国の債務問題について具体策を打ち出せなかったことが嫌気された。

 しかしユーロの売り持ちが積み上がっていることもあり、その後はユーロ売りが一服。ユーロ/円は101円台前半を方向感なく上下した。「東京勢のユーロ売りはあまり聞いていない。ユーロ/円は実需売りが出てくるかがポイントだが、下期入りしたばかりであり、売り急ぐ理由はなさそうだ」(国内銀行)との声が聞かれた。

 午後に入ると豪ドルが下落。豪ドル/米ドルは0.9454米ドル、豪ドル/円は72.51円まで売られた。政策金利を4.75%のまま据え置いたオーストラリア中央銀行が、その後の声明で消費者物価指数(CPI)に言及し、コアインフレ率の上昇は当初より小幅との認識を示したことが材料視された。市場からは「利下げが政策の選択肢の一つとして意識されたのだろう」(外国為替証拠金取引会社サザインベストメントのカスタマー事業部長、森宗一郎氏)との声が聞かれた。

 ドル/円は積極的に手掛ける参加者が少なく、クロス円の動きに振られる程度。狭い値幅でもみあった。