3.11 東日本大震災　発災の時。。。

ひと息ついた午後の薬局で、待合室のテレビに映る津波に、身体か凍り付いた。

しばらく思考が停止した後、これは流通がダウンする。薬が入らなくなる。と、脇の下に汗が流れ始めた。

これだけの大災害。

工場も被害を受けるだろう。

長期に出荷もできなくなるだろう。

指定した日に届くなんて無理。

当時は、透析患者さんの処方を受けていた。欠品すると大変なことになる

すぐに、会社に掛け合い、発注量増しの許可を得、一気に注文をかけた。

今日ならば、まだ、西日本は動くはず、と。

、、、、、、、

結局、その2週間後には、私は乳がんの告知を受け、1ヶ月後には、2回目の手術となり、前線からは離脱したのだが、どうにか欠品を起こさず乗り切った。

（一部輸入品代替はあったが、、、）

この時の経験が、熊本地震の時に活きた。

熊本地震では、断水が長引き、透析の水が確保できず、患者さんは別施設での透析となった。

「全ての患者さんに、定期薬を持たせたい。今日と明日で揃えて欲しい。在庫は大丈夫か？」と処方医からの打診に、「すぐ、準備できます」と、即答できた。

3.11 あの日、大量の発注をかけたのは、公正性の視点から正解だったのかははわからない。

しかし、災害時のリアルである。

そして、その経験が自分の上におきた災害に活きたのも事実だ。

災害の経験は、活かされなければならない。

3.11 の記憶