とうとうその時が

来てしまいました。


31日午前1時35分。

とうちゃんは、私と手をつないだまま
旅立ちました。

連日連夜、病院に泊まり込んでいました。
昨夜も泊まるつもりやったけど、
看護師さん達から
「私達にまかせて一旦、
お家に帰り?」と言われ
「今夜は一度家に帰ろう」
 そう思って病院を後にしました。

でも、なぜか胸の奥がザワザワする。
「ほんまに帰ってもええんかな?」
そんな思いが消えませんでした。

予感は的中しました。
家に着いた途端、
病院から電話がありました。
「先ほど帰られたところですが、
血圧がかなり低下してきています。
病院へ戻って来られますか?」
急いで病院へ戻りました。

それから約6時間。
ずっととうちゃんのそばにいました。
手を握り、 声をかけ続けました。
呼吸が止まったように見える瞬間が
何度もありました。
そのたびに、
「とうちゃん!」
そう呼ぶと、 また呼吸が再開する。
そんなことを何度も繰り返しました。

握っていた手は、
 少しずつ、少しずつ
冷たくなっていきました。
膝には赤紫色の、 
クモの巣のような模様が現れました。
チアノーゼでした。

私は少しだけうとうとしていたようです。
ハッと目を覚まし、
 慌てて脈を確認しました。
よかった、、、
ちゃんと脈は打っている。
そう思った次の瞬間。

あれ?
脈が……
ない?
その時でした。
病室のドアが開き、 
看護師さんが二人駆け込んできました。

そして静かに、
「今、脈が消えました」
と告げられました。

私は最後まで、 
とうちゃんの手を握っていました。

続きは、もう少し心が
落ち着いてから書こうと思います。

起こった事が現実なのか?
悪い夢でも見てるのか?
いまいちわからないのです。


今まで皆さんから
温かい励ましの言葉をいただき、
その優しさに何度も救われてきました。
心より感謝申し上げます。