震災被害すら、商売の為に見世物にするメンタリティーは許せないと感じているのだが、今回の件は、放送免許取り消しでも構わないと感じる。


避難所に集音マイク テレビ局設置 柏崎市が注意


~新潟県柏崎市は21日、日本テレビ系列の中京テレビ(名古屋)スタッフが避難所のテントに「隠しマイクを仕掛けた」と公表した。同社側は市に「中継で背景の音を拾うためのワイヤレスの集音マイクで、隠す意図はなかった」と説明。市では「誤解があったが、好ましくない行為だった」としている。~


との事だが、隠しマイクでは無く、盗聴の間違いではないのか?そうで無いのなら、なぜ、注意されたその場で説明していないのか、それに、被災者はプライバシーも無く、疲労もたまっている事ぐらい、まともな想像力があれば気付くべきだし、その状況で、このような行為をしたのであれば、隠しマイクだと言われても仕方が無いだろう。

そもそも、被災者の生活音が必要な理由が理解できない、もし仮に、生活音が必要だとしても、中継にリアリティーを出したいというだけの、取材側のエゴでしかない。そのエゴを、報道自粛を求められている時間に、無断進入して行ったとすれば、状況から盗聴目的と疑われるのは当然だし、自社の都合の悪い盗聴行為が発覚したから、こんな言い訳をしているのではないかとも思う。

それほど、マスコミの災害現場での態度が悪いことの証明でしかないのではないかと感じる。


だいたい、普通の人がマイクを仕掛けたら「盗聴」と言われるはずだ、マスコミがやったら「隠しマイク」と表現を和らげている時点で、身内に甘く、傍若無人な行為だと反感をもたれる事すら気付けないようだから、このような非常識な事をするのだろうと思う。


阪神大震災のときも、被災者が映すなと言っている映像を使用したり、無残に壊れている自分の家を晒し者にされたり、憔悴しきっている状態でマイクを突きつけたりと、その場で殴られてもおかしくない行動をして、その事が問題にもなったはずだ。

なぜ、その事を教訓として、自らを省みないのか?被災者がナーバスになっている状況で、マスコミに付きまとわれるのは迷惑以外の何物でもないし、仮のとは言え、現状で生活空間として使用している場所に、ずけずけと入り込まれて、挙句全国に晒し者にされる。

俺にはとても耐えられないと思う。

盗撮で送検されるようなアナウンサーを庇いだてする日本テレビらしいと言えるが、そんなメディアは必要とは思えないし、少なくとも公共の電波を使用する資格は無いと感じる。


それに、柏崎市も抗議する姿勢を見せている。


中京テレビに抗議文送付へ 無断マイク設置で柏崎市


これは当然の反応だと言える、少なくとも被災者の精神面を考えれば当然の処置で、住居進入などで刑事事件にしても、報道の自由だのの言い訳は聞く必要が無い。

避難所で苛酷な環境にいる被災者を追い掛け回し、盗聴まがいの事は平気でするぐらいの野次馬根性があるのなら、トラブル隠しや被災状況の公開をしない東電を追及する事のほうが先ではないのか?そんなに電気事業連合会の広告が大事なのかと勘ぐられるだけでしかない。

それとも、放射線被害は怖くて、被災者を追い込むのは構わないとでも思ってるのだろうか?


この件を軽く流して済まそうとするなら、他のマスコミもどうよう事をしていると疑われる事になる、潔白だと言うのなら日本テレビを厳しく追及する必要があると感じる。

それにしても、マスコミは、他人の感情を排除し、自身が伝えたいと(商売として)思う事には、何をしても構わないと考えるような、鬼畜の集団と認識しても良いのだろうか?