まずは、この記事と見出しに注目してもらいたい。


日立建機13億所得隠し…国税指摘


日立建機の所得隠しについて、背景や問題点まで指摘してあり、企業としての反論も載せているが、全体的に脱税に対する厳しい論調と感じる。


この記事をよく読んだ上で、次の記事を見てもらいたい。


国税局が読売東京本社の申告漏れ指摘、1億7500万追徴


見出しだけ見ると、申告漏れとしているので、会計上の解釈の違いを指摘された程度に感じるのだが、記事の中身を見てみると・・・

~このうち輪転機の除却手続きの誤りなどを巡る約1億8600万円が重加算税の対象とされた。全体の追徴税額は約1億7500万円。東京本社は所有する輪転機の一部を更新したが、廃棄する予定で保管中の輪転機を、社内連絡のミスで、すでに廃棄したものとして除却損を計上するなどしていた。~

よくよく読んでみると、重加算税対象となる悪質な脱税行為をを、国税局によって指摘されている上に、少しでも会計の知識や簿記の知識があれば気付くと思うのだが、連絡ミスで廃棄したものとして計上したと、言い逃れとしか思えないような発言があるのだ。

まず、除却損を計上とあるのだが、輪転機ほどの大型機械を廃棄したのであれば、廃棄にかかる費用が帳簿上に存在しているはずであるし、それが無いのに廃棄扱いとしたのであれば、意図的と見られるのではと疑問を感じた。本当にミスであるのなら、説明責任はあるのでは無いのかとも感じる。

さらに、読売新聞ほどの大手企業であれば、会計事務所を巻き込んだ上での確信犯では無いのかという疑いもある

そして、この見出しでは、自社に甘すぎると思わないのだろうか?日立建機に対する記事と見比べると、余計にそう感じる。