群馬の日舞・三味線教室 松景久若お稽古ブログ -2ページ目

群馬の日舞・三味線教室 松景久若お稽古ブログ

着物や日舞・三味線をもっと気軽にもっと身近に!! をモットーに活動しています。
日々のお稽古風景やちょっとした出来事などを発信中!

こんにちは高崎市で日舞とお三味線のお教室をしております、松景流の松景久若でございます。

昨日の強風で、家の外で作業をしていた大道具が飛ばされたり…花粉症の人たちがいつも以上に辛そうだったりしていましたが、あと3日、無事に迎えられますように…と、お稽古に来る方来る方みんなその言葉残して帰られます

かつら師さんが「皆さんは初日で千秋楽なんだから、しっかりね」と仰ってましたが本当に、皆さん無事に良い時間を過ごせてもらえたらなと思います。


さて、今回ご紹介の演目、踊ってくれるのは、明日大学の入学式を控えたSちゃん
小学校に上がる前から踊っている姿を知っているので、大学??と思ってしまいますが


【プログラム21  長唄 越後獅子】

{1AF67A05-BBD8-4C58-9282-495B301C48BC}

新潟県西蒲原郡月潟村が発祥という、角兵衛獅子を題材にしたもので、諸国をまわり、軽業などの芸を見せて、人々に親しまれました。
越後の国の角兵衛獅子…ということで、「越後獅子」なんですね。旅から旅…流れる生活は決して楽ではなかったでしょうが(歌謡曲の美空ひばりさんの「越後獅子の歌」はその辛さが歌われていますが…)、この長唄では、とてもおおらかでのびのびとした印象です。
当時流行した歌を取り混ぜたり…と、江戸の人々にもとても親しまれた角兵衛獅子。

踊ってくれるSちゃん、いつも女役が多いんですが、とてもおおらかでいつも笑顔で、その中で自分をしっかりもっている彼女には、いい演目じゃないかな…と選びました

こても小柄なSちゃんですが、当日は舞台いっぱい、ところせましと元気な越後獅子をみせてくれる事と思います

いつもは手作りさらしでお稽古ですが、小道具屋さんからお借りする小道具が届きました。
さらしの長さ、役3m
小柄なSちゃん、踏ん張りどころです

ぜひ、お楽しみに

{D307E551-97EC-477D-B5B1-E9EAD0BAFDAD}



こんにちは高崎市で日舞とお三味線のお教室をしております、松景流の松景久若でございます。

お花見もしないうちにだんだん葉桜になってきてしまいました…🌸
それはそれで、とてもキレイなのですけれど

いよいよ会まであと少し…演目もあと4つほどとなりました
今日ご紹介するのは、男踊りを得意とする、松景梅之栄さん。


【プログラム20 長唄 水仙丹前】

{E392D2C5-1169-496E-A2C4-CF091E763D42}

丹前…と聞くと、「温泉で置いてあるちゃんちゃんこみたいな??」と思いますよね
その語源とも言われているんですが…

丹前というのは当時江戸で大人気だった湯女の「勝山」が好んで着たものが元になっていると言われますが、その湯女風呂が松平丹後守のお屋敷前にあったために「丹前」という言葉が使われたそうです。

井原西鶴「好色一代男」に
「そもそも丹前風と申すは、江戸にて丹後殿前に風呂ありし時、勝山といへるおんなすぐれて情けもふかく…」
と出てきますが、湯女の「勝山」は今で言うファッションリーダーのような感じで、彼女目当てにやってくる男たちはこぞって彼女の服装を真似たんだそうです。


そんなことで、彼女が好んで着た衣のこと、そこに通う男たち、色々なものに「丹前風」とか「丹前好み」とか言うようになったとか
(勝山はその後、吉原に出てまた活躍し、「勝山髷」なんていう髪型もあります☆)



梅之栄さんにな、伊達姿、華やかな元禄若衆になって踊っていただきますぜひお楽しみに

{2E1C7B5F-7549-4336-822E-F98BBB393190}








こんにちは高崎市で日舞とお三味線のお教室をしております、松景流の松景久若でございます。

お稽古終わりにお話していると、朝起きたままの格好なのに「次出番ね」と言われる夢とか、やった事ない踊りなのに当日とか…そういう夢を見る方が結構いるようです
みんな必死で頑張ってくれている証拠ですね

さて、今日ご紹介するのもかなりの努力家。

【プログラム19  長唄 羽根の禿】

{B03E81DF-E1AB-4BD6-A369-F2D5EB1541CA}

この春から大学生になったYちゃん。
高校に入学してから、すぐ大学受験に向け動き始め(私は「わーい!合格した!ゆっくりできるー!」でしたが…)。忙しい中お稽古もこなし、見事希望校に合格

実家をはなれても、お稽古には来たいと言ってくれ、とても嬉しく感じます。

Yちゃんが踊る役柄は「禿(かむろ)」。

遊郭で花魁の下につき、身の回りの事などをする花魁見習い。歳は6〜13くらい…今でいうと小学生ですね。
花魁の近くで生活しますから、恋のこと、廓のことも知り、歳には不相応におませ。
普段は遊ぶ時間のない禿ですが、お正月ばかりは遊ぶ時間がもらえます。羽根つきに興じたり、廓づとめの辛さも表現します。

子供が踊る事の多い演目ですが、彼女の希望もあり挑戦
…というのも、大人が表現するのはとても難しい。身体の線も出てしまうし、大人が踊るとわずかな動きに「艶」が出やすい。
あどけなさを表現するのは本当に難しいです

難しい挑戦、当日はどう見せてくれるか…愛らしい禿をお楽しみに

{3F442A41-998F-4E74-B16E-DB16EC774FA0}