建設業関連の夢真HDが建設コンサルティングの日本技術開発に行って
いた株式公開買い付け(TOB)が12日終わった。
買い付けたのは発行済み株式の4%以上で、既に保有している株式と
合わせると11%強になるが、過半数には遠く及ばず、経営権は獲得でき
なかった。ただ、10%以上を保有したことで会社の解散請求権を持つ主
要株主になる。当面、株を保有して業務提携を働きかけるとみられる。

 夢真の買い付け価格は110円で、友好的な支援企業として名乗りを上げ
た建設コンサルティングのエイトコンサルタント社のTOB価格118円、
12日の株式市場の終値218円を下回っていた。関係者によると、12日
の締切日までに機関投資家の一部が応募。日本技開の経営方針への不満が背
景にある模様だ。

 夢真のTOBは買い付ける株数の上限が発行済み株式の46.88%にあ
たる1745万5000株で、既に保有している分と合わせ過半数を目指し
ていた。ただ、下限を設定していないため、TOBは成立した。一方、エイ
ト社の友好的TOBは継続される