早速さるびあタソの若佐小説第二段が届いたのでお届けします☆
切ねえ!!!切ねえよおおおおお(´;ω;`)ブワワッ

『もう一歩』


今年の春はよく雨が降る。


梅雨時や台風シーズンなんかは、

いちいち傘を用意するのも面倒だから折り畳み傘を持っている。


でも、こういう思いがけない季節に降られると度々傘の存在を忘れてしまって困る。


今日もそうなんだ。

当てにならない天気予報を信じた自分が馬鹿だったと思い知らされた。


小雨と言うには雨量が多いし、かと言って普通の雨量でもない……気持ち悪い感じの雨。



「何突っ立ってんの」


声の主は暫くの間僕をじっくり観察していたらしく、苦笑混じりで話しかけられた。


「雨が…うっとおしいなぁって」


「帰らないの?」


「傘」


「あ…」


彼も傘の存在までは覚えていなかったらしい。


「僕、借りてくるよ」


「悪い」


置き傘は沢山あった。


でも、またつまらない事で悩むんだ。


1本か2本か。


でも勇気がない僕は黙って2本持っていかないといけない。


『傘、1本しかなかったから一緒に入ろう』


軽く言えたら苦労しない。


僕にはあと一つ足りないんだ。


もう一歩踏み出していたら未来はほんの少し違ったかもしれないのに。