【特集】中国の人気飲食チェーン“名前の由来”が奥深すぎる件
急成長を遂げる中国の外食産業。その中でも目を引くのが、ユニークで覚えやすい飲食チェーンの名前たち。
この記事では、「なぜこの名前なの？」と思わず気になるネーミングの秘密と豆知識を、厳選してご紹介します！
■ 海底捞（Haidilao）［火鍋チェーン］
由来：四川省の方言で「海底から宝をすくい上げる」という意味。
“おいしいものを見つけ出す”という願いが込められているほか、火鍋の「具をスープの中から探す」様子にも重なるネーミング。
豆知識：顧客サービスの徹底ぶりで話題に。ネイルサービス、靴磨き、無料スナックなどの“おもてなし”は一見の価値あり。
■ 真功夫（Real Kungfu）［ファストフード］
由来：「真のカンフー＝本物の実力」を表すネーミング。
もともと「カンフー＝努力や積み重ね」を意味し、誠実な調理と品質への自信を表している。
豆知識：看板ロゴの人物が「ブルース・リーに似ている」として話題に。実際に訴訟騒動にもなったことがある。
■ 老娘舅（Old Uncle）［中華家庭料理チェーン］
由来：「老＝親しみを込めた呼び名」＋「娘舅＝母方のおじさん」
親戚のような温かさと家庭料理の味をイメージさせる。
豆知識：上海・江蘇エリアを中心に展開。内装も「実家のダイニング風」で、ノスタルジックな雰囲気が特徴。
■ 喜茶（HeyTea）［お茶専門カフェ］
由来：「喜＝うれしい」＋「茶＝お茶」で、“お茶で喜びを届ける”という思いから。
英語名の「HeyTea」は、「ねぇ、お茶しない？」という気軽さを表現。
豆知識：元々は「皇茶」という名前だったが、商標問題を避けるために変更された経緯がある。
■ 奈雪の茶（Naixue’s Tea）［プレミアムティー＋ベーカリー］
由来：創業者の妻「奈雪（ナイシュエ）」の名前に由来。
ロマンチックなネーミングで、若者カップルに人気。
豆知識：パンとティーのペアリングを重視する新感覚の“カフェ×ベーカリー”スタイルを確立。
■ 瑞幸咖啡（Luckin Coffee）［カフェチェーン］
由来：「瑞＝めでたい」＋「幸＝ラッキー」の組み合わせ。
中国語の意味を保ちつつ、英語の「Luck」に寄せた発音でブランド感を演出。
豆知識：スタバの対抗馬として急成長。しかし過去には財務スキャンダルも。現在はV字回復中。
■ 外婆家（Grandma’s Home）［中華レストラン］
由来：「外婆＝母方の祖母」＋「家＝家庭料理の象徴」
「おばあちゃんの家でご飯を食べるような」懐かしさ・安心感をコンセプトに。
豆知識：行列必至の人気店。手書き風メニューと家庭風インテリアが評判。
■ 小南国（Xiao Nan Guo）［高級中華レストラン］
由来：「小＝小さい」＋「南国＝南方の楽園的イメージ」
小さな南国＝控えめながらも上質な味と雰囲気を意味する。
豆知識：上海発祥で、広東料理をベースにした洗練された中華を提供。
■ まとめ：中国飲食チェーンの名前は“文化の一口サイズ”
中国の飲食チェーンには、ただの言葉遊びではない深い文化的背景やストーリーが込められています。
地域の言葉、家族の温かさ、伝統と革新…ネーミング一つにまでその思想が現れています。
次に中国を訪れる際は、ぜひ店名の由来にも注目して食体験を楽しんでみてください🍜