ある部屋に惹かれて、半年前に町屋へ引っ越した。
1DKで78000円で安くはない。ベランダは部屋と同じくらいに広がっていて眺めが良い。
優雅な生活が送れると思いきや、部屋に住んでみりゃ、ゴキブリが出るわ、
黒い糞が壁にいくつもこびりついているわで何かと問題が発生。
そして新たな悩みが私を襲う。
ある夏の夜、窓を開けて気付いた。
ドブ臭い…。
そう、この町屋という街は、何を隠そう臭いのだ!周りに川はないのになぜかにおう。
窓を開ければ臭う。街を歩けば臭う。服を干せば臭う。においから逃れられない。
区役所に電話をすると、むかし藍染め川があったからかもしれないと言われる始末。
昔あった川が今も臭うのか。
「うちにも町屋に住んでる人がいますが臭いのことは誰も言いませんよ」
区役所はあてにならそうだ。
彼らはこの街のにおいに慣れてしまったに違いない。
それとも、ドブ臭さと一体化してしまったのか。
そうだ。
昔(川がある頃)からこの町に住んでる人たちにドブ臭さが染み付き、
彼らの体臭となってにおっているのかもしれない。
だから、役所も町の人も平気な顔して暮らしてるのだ。
自分の臭いは自分では気付かないものだ。
ともかく、町屋は臭いのだ。
このドブ臭さはあなたの想像を絶するに違いない。
吐気がする。深呼吸などこの町では出来ない。鼻が汚染され、肺も汚染されていく。
もしこの町に来る時は、鼻と口をハンカチで覆って来た方が良い。
避難訓練の練習をしたい人にもお勧めである。