先ほどの著者が出していた例(有り得ないけどもしもあったとしたらの話)が面白かったので、書いてみます。


1.外国人が日本国債を投げ売りしはじめたとしたら・・・


著者の意見。


国債を45兆円分売却⇒円を45兆円現金を手に入れる⇒円を持っててもしょうがないので、円を売って外貨を買う為替取引をしたとする。⇒過去最大の円売り介入は2004年のテイラー=溝口介入で30兆円の円売り介入をして、円が20%安になった実績がある⇒円安が20%以上進展して円高で苦しむ日本にとってはむしろ願ったり叶ったり。


私見


仮に45兆円全額を現金にしたとして、全部外貨にする必要はなく、他の日本の投資先に振り分けることをしないのでしょうか。リスクとリターンを考えなけれ ばならないとしても、それだけのお金があれば国債よりは利回りのいい日本の不動産が買えます。下手したら都内の質のいい物件をほとんど外国人が買い漁って しまう可能性もあるきがします。それはそれで、日本人受け入れないでしょうから大問題な気もします。


2.国内投資家(主に金融機関)が日本国債を投げ売りしはじめたとしたら・・・


著者の意見。


国債を売却⇒現金で円を取得⇒金融機関は預金や保険の形で、民間の人たちから預かったお金をいずれ利息をつけて返済しなければならない。 ⇒そのため国債より利回りのいい商品にお金(円)を振り返る必要がある。⇒日本はデフレでお金不足の状態だから現金に近い性質の国債等の価値が高く、不動産や株式などの資産価値は下がり続けている。⇒現金に近い性質を持つ国債を持っていることが経済合理的。⇒日本の中小企業等には国債に投資するよりも遥かにリ ターンの高い優良企業が一杯あるから、そこに投資をすればいいというコンセプトでできた銀行もデフレ下で元気な企業が圧倒的に少ないため失敗しているケースが多い。⇒国内投資家がデフレ化で安全資産以外の資産に大きくポートフォリオを変える等の非合理的なことをするわけがない。


参照:初のペイオフ発動
中小企業融資は大変


私見


他にも一杯しがらみがあるから、国内金融機関が国債を全部うっぱらうってことはないんでしょう。
特に年金とか生命保険とか投資に失敗が許されないものの運用先が縛られていると聞きますし、国債が一番無難で多額を預けていても安心なため買われているのかもしれませんね。


3.国内投資家が日本国債を売って海外資産を購入したら・・・


著者の意見。


1と同じで、円売り外貨購入は円安をまねくためむしろ歓迎。


私見


日本の金融機関は国債を持たなければならない取り決めとかあるのでしょうか?
海外の資産を購入して、運用してリターンをえるほどの能力がないのでしょうか?
定期預金の金利が1%切るとか当たり前というのも、かなり悲しいものですので、もう少し運用がうまくなって欲しいなとは思いますので、国債だけに頼るのはやめてほしいと思います。