今回ご紹介するタイトルの本は、世界中で自己啓発の本といえば必ず名前があがってくる本で、1996年から世界中で評価され様々な企業のマネージャー研修などでも取り扱われている名著なので、知っている人も多いかと思います。


7つの習慣―成功には原則があった!/スティーブン・R. コヴィー
¥2,039
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何度も繰り返し読むものでもありますが、いわゆるテクニック本ではなく、原理原則を教えてくれてそれが実際のビジネスでもどれだけ有効で大切な考え方なのであるか、自分が取り入れることでどれだけ豊かに慣れるのか深く納得させてくれる本です。


「自ら機会を作り、機会により自らを変えよ」「夢は行動を作り、行動は経験を作り、経験は人格を作り、人格は運命を作る」等など今まで触れた事のある有名な言葉等にも全て当てはまりもっと深く教えてくれる本です。


むしろ、この本だけで全ての自己啓発に通じているといっても過言ではないのかもしれません。


驚きや感動がめいいっぱいあったので全部は書けませんが、特に今の自分の心の琴線に触れたのは以下の2つです。


1つめは、大きな改善を求めるならパラダイムを転換しなければいけないこと。パラダイムとは一人一人が持っている常識や価値観、経験等で表される物事の見方で、これは一人一人が違います。主観的な見方がその人にとってのあり方(事実から得られる解釈)を決めるということ。このパラダイムがその人の世界観を作りだすといえます。


人は同じ事実を見ても、解答や求める結果、プロセス等全て変わってきます。どこかで齟齬があるわけです。「色々な価値観があってよく、色々な人がいてもいい」と一旦相手の考え方やものの見方を受け止めることはコミュニケーションでは非常に大事であり、このパラダイムをきちんと理解する姿勢等は今の仕事とも密接に関わっていたので、読んだときには衝撃を受けましたし、深く感動し、納得しました。


WINWINの関係を築く事、相手との信頼関係を築く事、相手の失敗を許す事等この考え方が前提になければ、求めるものをえれないものだなぁと思いました。


2つめは、原則の内の一つで主体性の発揮について。「自分の価値観に基づいて行動する」ことは、主体的な人のもっとも基本的な性質であり、こういう人は、外界からの刺激に対して反応する前に自分で選択ができる。またこれとは逆に反応的な人は周りのせいにする人で、環境のせいにしたり、相手の罪をせめたり、対立したり、政治的なゲームをしたり、陰口を叩いたり、自分の立場を守ったりと環境に依存している人のことをいう。


この原則で相互依存的なことの大きな問題は、相互依存的な状態にありながら成功を求めていることであります。


こういう人達は他人を蹴落として利益をとるか、他の人に好かれたいことに依存して自分の利益をなくか、その二つの選択肢のどちらかしかありません。


テクニックのレベルではWIN-WINを口にしますが、実際は相手の意見や話を聞きたいのではなく、相手を操りたいだけ場合が多い。安定性や自尊心にかけている人は、パラダイム転換を起こす勇気や内的な力がないため、現実を全て自分のパラダイムに当てはめようとします。自己の不安を外的な要因を理由として正当化しようとしたりします。そして、そういう人は、相手を自分と同じ考え方に仕向けようという強い欲求を持っていることになり、一番大事な相乗効果が発揮できる関係を築いていけません。ヽ(`Д´)ノ


主体的であることは、自分の責任をきちんと見つめて自覚することです。そして、自分の影響できる範囲や影響できない範囲は他人と協力して、問題を解決していく人のことといえます。


この二つのことは、ちょうと仕事とのからみで考えていることともマッチして、自分の至らなさに気づいたり問題となりやすいものに気づいたりと納得できました。


それ以外にも、著者の思いやりや他人との建設的な関係を大事にしていく姿勢と、それが実際の現実にもテクニックではなくて影響を与えていく事を教えてくれます。


様々な人から愛されている名著です。


まだ読んだことのない人、大げさにいえば人生に悩みがある人、自分の幸せは確信していても踏み出せていない不安を感じる人、周りとのパラダイムの違いから思いやりをもっていても解決に至らない人等色々な人に読んでもらいたいと思います。


今まで色々読んだ本の中でも特にインスパイアされた本です。


お勧めです。о(ж>▽<)y ☆