人に対して「つかえない」などという言葉を使っているのをしばしば聞く。

先輩職員が、ただイライラにまかせて周りに吐き出してしまう毒素のような言葉

私マチダはほんっとにこの言葉が嫌い。

確かにその後輩君のパフォーマンスは芳しくないのでしょうけどね、

もっと別の言い方があるでしょうに、っていつも思います。。。

でも、もっと大事なのは、それを聞いた周りの人の対応なのかなとも思います。

安易に同調しないように気をつけないといけないなと。。

今日はそんなお話。

先日、あるサッカーチームの試合を見ていた時のこと。

結構大事な試合で、

見ているこちらも緊張感が高まるような大一番でした。

終盤に差し掛かり、スコアは2-2。

おそらく次に点を取った方が勝つだろうという局面で、

ディフェンスの選手がボールのコントロールをミスしてしまい、

あたふたとしている間に敵にボールを奪われ、

決定的なチャンスをつくられてしまいました。

結局、相手がシュートを外して失点にはつながらなかったのですが、

会場にいた誰もが勝負あったと思った瞬間でした。

直後、エースと思われる選手が、

ミスをした選手に対して

「おまえ何やってんだよ！そんなところで持たないで早く出せよ！」と

ジェスチャー交じりで怒鳴ったのです。

まぁ、スポーツではよくある展開ですね。

でも、印象的だったのはその時のコーチの言葉でした。

「ほら！言い方！気をつけようぜ！」

チームの命運が決まるような大一番。

絶体絶命のピンチになった直後にもかかわらず、

ミスをした選手にではなく、

怒鳴ったエース選手に対して強く注意をしました。

当然、

その後ミスをした選手にも「次からはこうしよう」という指示が出ていましたが、

決して怒った口調ではなく、

「こうしたほうがいいんじゃない？」という提案のような指導でした。

そこからは、お察しのとおり。。。

ミスをした選手は先程のミスにひきずられることなく調子を取り戻し、

チームとしても連携がうまくいき、試合終了まで良い戦いを続けていました。

話を戻します。ひどい言葉が使われた場合、周囲の対応が大事だというお話。

職場で心無い人が、

「あいつほんとにつかえねー」なんていう言葉を使っていた場合、

あの試合のコーチのように、

「ほら！言い方！」

という言葉を使えば、

悪口を発している人に注意を促すことができるのではないかと思うのです。

この言葉、かなりのパワーフレーズです。

この言葉が伝えるニュアンスって本当に不思議で、

叱るような表現でありながら、

「あなたの言ってることは、確かにわかるんだけどね。」

というニュアンスが含まれると思うんですよね。

なので、あの日のサッカーの試合の出来事があって以来、

わたしマチダも、この表現を使うようにしています。

職員A「あいつマジで・・・」

マチダ「ほらっ！言い方！」

職員B「あーめんどくさいっ！」

マチダ「ほらっ！言い方！」

職員C「絶対あの人のせいだよ。」

マチダ「ほら！言い方！」

職員D「こういうことはあっちの部署にやらせておけばいいんじゃない？」

マチダ「ほら！言い方！」

職場でありそうなシチュエーションを並べてみましたが、

どうでしょう？

叱ってはいるのですが、

言葉の中に、なんだか包み込むような優しさがあるように感じませんか。

でもしっかりとこちらが叱っているメッセージは届くというか。。。

言われた相手は、少しだけ冷静さを取り戻して、話を聞こうとしてくれます。

人と人とが同じ空間で働く以上、

チームの中にイライラする人や悪口を言う人は一定数いるもの。

これはしょうがない。

なので、その悪口が発された後に、周囲の人がどう修正するか、そんなことを考えるマチダでした。

「ほら！言い方！」

この言葉、かなり活躍しますのでおすすめです！

チームワークのバランスを保つためのパワーフレーズ