金曜日(23日)の朝からバスで金沢に向かい
お昼すぎに金沢駅に到着してすぐに兼六園に行きました
※ その報告は明日にでもしますね
その後、石川学習センターの下見に行きました
金沢工業大学の端っこに位置しています
2階建てになっていて2階部分が講義室などでした
絵や花も飾られていて雰囲気のいいところでした
このときに開催されていた面接授業は3つ
これが私が受けた面接授業でそのほかに
この2つの授業があり学生も多くにぎやかでした
私の参加した面接授業は定員が35名でしたが
登録が18名で参加者は16名と少人数でした
1日目
1時間目は暗号の歴史とカエサル式暗号について
まずは導入部分のよくあるお話がされたあと
さっそく暗号をカエサル式暗号の解読実習に入りました
実際に練習した問題はこんなものです
YFEVJKP ZJ KYV SVJK GFCZTP
暗号の練習問題ではよくアルファベットが使われるので
おのずと元の分も英文を扱うことが多かったんですが
この暗号を解いたときに ※ アルファベットを17ずらす
最初に「HONESTY」という単語が出てくるんですが
参加者が声を揃えて「ホネスティ」と読んでいたので
先生は授業が成り立つか不安だった思います
このほか鍵ありのカエサル式暗号も練習しました
2時間目は単一換字式暗号の解読について
1時間目の最中にしきりに先生が
「この授業ではとにかく実習をたくさんしますので
ペアを作って相談しながら進めていってください」
とおっしゃっていました
私もお隣さんがいないところに座っていたので
休み時間に近くに座っていた女性の方とペアを組み
2日間ずっと協力して暗号解読に取り掛かりました
2時間目はアルファベットを1対1に変換する形式の
暗号をどのように解いていけばいいかを
これも実習形式で問題を解きながら学びました
実際に練習していた問題は次のとおり
GWY EGM ZRUUYPZ AIX I LGV SIZ ZMPGKKDWO MEPGROE
IW GPCEIPA MDKK EY CIUY MG I FRWCE GL ORINYZ HRZM
PDNYWDWO GW I TDWY SEDCE EIA FYYW MPIDWYA GTYP I
KGLMX FPIWCE HRZM MEY MEDWO MG QRYWCE UX MEDPZM
QRGME EY APISDWO FICJ I LYS NICYZ EY MGGJ I PRW IWA I
HRUM IWA HRZM UDZZYA MEY FRWCE MRPWDWO PGRWA
IOIDW SDME I GWY MSG MEPYY EY HRUNYA RN FRM SDME
WG OPYIMYP ZRCCYZZ IOIDW IWA IOIDW EY MPDYA ILMYP
MEY MYUNMDWO UGPZYK FRM IM KIZM EIA MG ODTY DM
RN IWA SIKJYA ISIX SDME EDZ WGZY DW MEY IDP ZIXDWO
D IU ZRPY MEYZ IPY ZGRP DM DZ YIZX MG AYZNDZY SEIM
XGR CIWWGM OYM
3時間目は上の続きとビジュネル暗号の解読について
先生は途中まででもいいので実習の結果を
提出するようにとおっしゃっていたんですが
みんなの問題をなんとか解こうとペアの人と相談して
頑張っていたので少し次の時間に食い込みました
私は早々に解読できたのでペアの方に解説する役
結局全部解読できたのは私のチームだけだったかな
続いてビジュネル暗号の解説と解読に挑戦
これも実習形式で私は先の方まで進めていたら
問題文に何か所かおかしなところがあったので
後で混乱する人が出る前に指摘しておきました
4時間目はどんどん暗号を解読するグループワーク
最初に4人ずつのグループに分けられ
課題として出されていた30問くらいの暗号問題集から
自由に選んで解いてみようという作業でした
私はペアの方と地元の方と愛知からの方のチーム
しばらくは仲良くなったペアの方とお話しながら
いくつかの問題を進めていたんですが
先生が「まずチーム内で自己紹介してくださいね」と
だいぶ経ってから言い出して ※ そんな先生です
それぞれ簡単に自己紹介していたんですが
一人だけやたらとしゃべり続ける人がいて
集中して問題を解くことができずに終わりました
最寄り駅の野々市工大前駅の様子
この駅は何かの跡のようです
ホテルに戻って問題集の暗号を何問か解きました
2日目
5時間目は公開鍵暗号の仕組みと計算について
暗号とセキュリティといえば公開鍵と秘密鍵ですよね
その仕組みの概要を解説された後にまたも実習
私はこの部分が一番楽しいところでした
暗号化と復号化の手法を簡単な例で練習しました
私が勉強した暗号化と復号化の方法は次のとおり
大きな異なる素数2つ p と q をかけた数と pq = N と
(p - 1)(q - 1) = N’ と互いに素な数 E を適当にとる
公開鍵として N と E を提示して ※ p, q, N’ は秘密
文字 x を数字に変換した x’ に対してさらに
x’^E ≡ y (mod N) で変換した y が暗号文となる
p, q が不明だと y → x’ の変換はとても難しい
ただし SE ≡ 1 (mod N') となる S が秘密鍵で
y^S ≡ x’ (mod N) で復号化することができる
先生は ”なぜ” 復号化できるのか説明しなかったけど
私はこの仕組みを聞いて頭をフル回転
φ 関数 … 逆元の存在条件 … オイラーの定理 …
まあ1分もせずに解けてしまいましたけど
結局この授業のどの暗号問題を解読するよりも
この暗号と復号の仕組みを解読したときが
一番気分が良かったです
6時間目は楕円曲線の和の演算について
私がこの面接授業に参加した理由はこれです
ただ先生は最初からこの説明には消極的でした…
どうやら過去に実施したときに学生がついてこれず
苦労したことがあったようです
それでも果敢に解説してくださいました
演習問題は配られましたがほとんど先生が解説して
参加者みずからが解く問題は少しだけでした
7時間目は楕円曲線の続きと楕円関数暗号について
最初は午前中の問題を解く続きからでした
私はこの時間もペアの方に解き方を解説する役
その後は楕円曲線暗号の説明をしていましたが
群や体の知識がないと厳しいかもしれませんね
休み時間になって昨日のおしゃべりな方が
私に「イプシロンデルタ論法が理解できないんです」
といきなり話しかけてきてびっくりしました
「どうしたらいいんでしょうかね」と聞かれて
知るかと思いましたが一応解説しました
8時間目は昨日に引き続きグループワーク
最後の時間は昨日と同じメンバーでグループワーク
私はペアの方と単一換字式暗号を解読しました
もう2人の方もペアで同じような暗号に挑んでいましたが
そちらの問題は難しかったようで解けずに終了
授業も終わり配布されていたバスの時刻表を見ると
ちょうどバスが出発した時刻でした
しかも次のバスは1時間後までない
時間をつぶして待つしかないなぁと思っていたら
ずっとペアだった方が「車で送りましょうか」と
親切にも金沢駅まで送ってくださいました
おかげでだいぶ早く帰ることができました
2学期の面接授業がもうすぐ公開されますが
また石川に参加できればいいなぁと思います
金沢工業大学のきれいな通り