「1の平方根は±1である」

 「√1=1である」 


 という問題を中学校3年生で扱います。 

「どっちがプラスマイナスつくか」で生徒はしばしば間違えます。


 「√1=±1はバツだぞ!」と教えます。

しかし、本当に√1=±1は間違いでしょうか? 


 √1 

=√(-1)²

 ={(-1)²}^(1/2)

 =-1 


 √1

 =(cos360°+isin360°)^(1/2) 

=cos180°+isin180° 

=-1 


この式変形はどこが間違っていますか?これを指摘できる中学校の教員はどのくらいいるのでしょうか。 


結論からいうと複素数の範囲まで数を広げた場合、指数関数は多価関数となるため、zを複素数とするとf(z)=√zは多価関数です。したがってf(1)の値は1つに定まらないため、√1は1にも-1にもなるのです。 


 数の範囲が実数の範囲では「√1=1である」ということは正しいですが、複素数まで広げると話は変わってきます。そんなことを知っておくと指導の幅が広がりそうですね。