「はい。一応縫いましたが暴れないでくださいね。外れますから」

 

「ありがとうございます!」

 

美海はピッと包帯を切った。

 

 

傷口が浅くて良かった。

 

切腹傷ぐらいまでいって生き残れるのは原田さんぐらいだしね。

 

美海は小さく笑った。

 

 

 

美海が部屋に戻ろうと廊下を歩いていると土方に会った。何やら出掛けようとしている。

 

最近外出がやけに多いなぁ。

 

コソコソとしている。

 

 

「土方さん」

 

ビックゥッ!

 

土方は肩を思い切り上げた。【香港植髮價錢2024】有哪些因素會影響植髮最終收費?

 

「な、なんだ?」

 

振り向いた顔はポーカーフェイスを装おっているつもりなのだろうが、視線が泳いでいる。

 

なにかやましいことでもあるのだろうか。

 

土方は妙に分かりやすいところがある。

 

 

「いや、どこに行くのかなぁと」

 

 

「あ、あぁ。ちょっと色々買い物をしようかと」

 

美海はジーッと土方の目を見る。

 

相変わらず焦点が合わない。

 

これは嘘だな。

 

それにしても今日は酷く動揺している。

 

「ふーん」

 

美海はジト目で見た。

 

 

「な、なんだよ!」

 

「別に。なんもないです」

 

 

「行ってくるからな」

 

土方は何事もなかったかのように行った。

「怪しいですね」

 

 

「ぅわ!びっくりした」

 

いつからいたのか沖田が柱の影から姿を表した。

 

 

「私達に内緒で何してるんでしょうか?」

 

 

 

最近は市中でも

 

「新撰組と御陵衛士はいつか斬り合う」

 

と言われているため、なんだか心配だ。

 

 

「さぁ。でもそんなに物騒なことじゃないと思いますよ」

 

「なんでですか?」

美海は首を傾げた。

 

 

「だって。土方さんのわりには身だしなみが綺麗すぎますし、喧嘩事ならもっと意気揚々としてますよ。あの動揺はあり得ない」

 

「なるほど。流石長い付き合いですね。喧嘩事じゃないということは…」

 

 

「わかりません。つけましょうよ!」

 

「おもしろそうですね!あ。でも沖田さんは駄目ですよ~」

 

 

「え~!」

 

 

「悪化したらどうするんですか」

 

「労咳にかかるまでは皆で楽しいことばかりしたのになぁ…」

 

沖田はしょぼんとした。

 

 

美海さんといたずらしてた日々が懐かしい。

 

 

最近の屯所はいつもと変わらないはずなのに沖田にはしんみりと見えて仕方がない。

 

 

近藤さんと土方さんはなんだか難しい顔をすることが多くなったし、原田さんと永倉さんは無理して平常心を保とうとしてる。

 

藤堂さんがいないからかな?

斉藤さんがいないからかな?

 

 

 

美海は沖田の心情が不思議と取って読めた。

 

 

「仕方ないですねぇ…。今日だけですよ」

 

美海は口を尖らせた。

 

「ありがとうございます!」

 

沖田はとても嬉しそうに笑った。

 

 

「どこ行くんでしょうかねー?」

 

美海と沖田は家々の影に隠れながら尾行する。

 

 

「さぁ?ていうかこれ、密偵みたいでおもしろいですね!」

 

沖田が言った。

 

本当はマスクをさせて行くつもりだったのだが、あまりに目立ち過ぎるし、自分から「沖田です」と言っているようなものだ。

 

美海も髪を染め直したため目立つ。

 

 

「なにがおもしろいんですか」

美海は首を傾げた。

 

 

そのため、仕方なく襟巻きで口元まで隠し、笠を頭から被っている。

沖田はマスクの上から口元を隠した。

 

 

かなり怪しい。

 

 

「だって!楽しいじゃないですか!」

 

目しか出ていないが、それでも十分笑っていることがわかるぐらい沖田は喜んでいる。

 

 

 

「そうですね」

美海はため息混じりに言った。

 

沖田さんが楽しいならいっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りの視線が痛いけどね…。

 

暗殺犯にでも見られているのだろうか。

チラチラと見られる。

 

山崎さんはいつもこんな気持ちなのかな…?

 

 

山崎はこんな下手な尾行はしないためそんな心配は無用なのだが。

 

「あ!曲がりました!行きますよ!」

 

美海は沖田を引っ張った。

なんだかんだ美海も楽しんでいる。

「あ。あっちです!」

 

相変わらず怪しい二人は土方を追う。

 

 

土方は煙管を吹かしながら歩いているため、煙で直ぐにわかる。

 

 

「結構歩きましたね」

 

「はい」

 

「あ、また曲がります!」

 

二人は走り出した。

 

こっそりと道を覗く。

 

「「!?」」

 

 

目の前には藍色が広がった。

 

 

ゆっくりと顔を上げる。

 

「てめぇら。何者だ?」

 

 

「ひ!ひぃ!」

 

目の前には仁王立ちした土方がいた。

最初に目に飛び込んで来た藍色は土方の着流しだったのだ。