数学仮面オフィシャルブログ 数学家族計画 ~not受験but科学~ 科学の力で夢を実現!

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受験教育でばらばらになった家族を一つに!
お茶の間で家族全員が数学仮面の授業を学ぶことで、
幼い頃の純粋な「科学への関心」を失わず、夢を実現する力に!

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今日、このような質問をいただきました。



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数学の能力が向上すると、脳の他の分野の活動が弱まると判明

という記事を見ました。

どういうことなのでしょうか?

解説をお願いします。

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解説しましょう。

まず、上の記事は、

「子供たち19人に、数字の大きさと順番を当てるテストを繰り返し行ったら、

 その間(他のものを)記憶する力が低下した」

というものです。



あまりにツッコミ所満載の記事なのですが・・・


まず、数字の大きさを当てるのが「数学」のわけではないです。

図形をいろいろな角度で見たり、

自然現象を数式で表現したり、

数式を論理的に構成したりと、

いろいろなものがあります。



にもかかわらず、

数字の大きさを当てるテストをやっただけで、

「数学のせいで記憶力が落ちた!」と言われても・・・

という思いが致します。



また、数字の大きさを当てるのに一生懸命になれば、

その分、他のものに対する記憶が曖昧になるのも当然です。



実際、上の記事のもとになった論文は、

脳の『数字』を担当する部位と『記憶』を担当する部位との関係を知りたかった

だけなのですが、どうやら、

記者さんが誤った解釈をして、

上のようなタイトルになってしまったようですね。



脳の研究の報道では、こういったことがよくあるので、

みなさん、気を付けてくださいね!