今日、このような質問をいただきました。
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数学の能力が向上すると、脳の他の分野の活動が弱まると判明
という記事を見ました。
どういうことなのでしょうか?
解説をお願いします。
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解説しましょう。
まず、上の記事は、
「子供たち19人に、数字の大きさと順番を当てるテストを繰り返し行ったら、
その間(他のものを)記憶する力が低下した」
というものです。
あまりにツッコミ所満載の記事なのですが・・・
まず、数字の大きさを当てるのが「数学」のわけではないです。
図形をいろいろな角度で見たり、
自然現象を数式で表現したり、
数式を論理的に構成したりと、
いろいろなものがあります。
にもかかわらず、
数字の大きさを当てるテストをやっただけで、
「数学のせいで記憶力が落ちた!」と言われても・・・
という思いが致します。
また、数字の大きさを当てるのに一生懸命になれば、
その分、他のものに対する記憶が曖昧になるのも当然です。
実際、上の記事のもとになった論文は、
「脳の『数字』を担当する部位と『記憶』を担当する部位との関係を知りたかった」
だけなのですが、どうやら、
記者さんが誤った解釈をして、
上のようなタイトルになってしまったようですね。
脳の研究の報道では、こういったことがよくあるので、
みなさん、気を付けてくださいね!
