いつもご覧いただき、ありがとうございます。
寝落ちが2回続き、ご無沙汰してしまいました。
学年末は何かと落ち着かないので、誰もいないところで
仕事がしたいです。
さて、試験前、授業をしていての感想です。
生徒は点数がとりたくて必死です。
私もついヒントを出してしまいます。
授業としても満足度はあると思いますが、
何を教えているんだろう、と思うことがあります。
数学を教えているのか、点数の取り方を教えているのか、
はたまた、ただのテクニックを教えているのか…
無常なことに、試験が終わると必死に教えた内容なんて
すぐに忘れ去られてしまいます。あれだけ
「余弦定理は大事だから、できるようにしよう」
と言って、必死に教え、生徒も何度も練習をしていたはずなのに、
1年も経てば完全に忘れ、卒業後は(数学系の進学を除き)授業が
あったことすら忘れられます。
街ゆく人に「余弦定理って何ですか?」と訊いたら、いったい
何%の方がYes、と言うでしょうか?
私は数学が好きでしたから、高校の授業はかなり思い出せると思います。
しかし、多くの方はそうではありません。授業なんて印象に残らないのです。
ある程度は仕方ないとは思いますが、もっと印象に残るような授業を
すべきだったのではないか、と思っています。
おいしいレストランの味は、大人になっても忘れません。
感動した映画の思い出は、いつまでも思い出の中にあります。
印象に残る授業は、何かの学びになるかもしれません。
こうした授業をもっと考えるべきなのではないかと、生徒の質問を受けながら
思いました。
授業中に何を考えているんだろう。