いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 

今日はのんびり本を読んで過ごしました。

ずっとスマホばかりみていてもなんですので…

 

 

林修氏の『受験必要論』を読み返してみると、

クリティカルシンキングについて書かれていました。

 

そういえば、今の生徒に対してあまりそういう話をしなかったな。

「言うことを聞く」生徒が多かったので、手はかからないですが、

なかなか成績が伸びてはきませんでした。

 

素直にやることは正しいですが、何も考えないことと同じに捉えては

まずいでしょう。

 

ちょっとずつですが、デカルトの『方法序説』を読んでいます。

(私の読解力ではなかなか難しいのが現状です💦)

 

その第2章でデカルトの不変の決心について書かれています。

その1つ目が

 「私が明証的に真であると認めるのでなければ、どんなことも真として受け入れない」

です。まさに「まずは疑問をもち考えること」ではないでしょうか。

 

生徒は「〇〇は△△だから覚えましょう」と言うと覚えてくれるかもしれませんが、

恐らくすぐに忘れるか、汎用性がないまま終わります。

そうではなく、確実に「本当だろうか」という意識を持つべきでしょう。

 

 

例えば「三角形の内角の和は180°である」は紛れもない事実です。

生徒に「なぜ180°なの?」と聞くと、結構答えが返ってきません。

(この証明はネット上に多く解説がありますので、割愛します)

 

最終的に、3角の和が平角になるので、180°なのですが、

それではなぜ平角は180°なのでしょうか?

 

1周が360°なので、その半分なのですが、なぜ1周は360°なのでしょうか。

また、全ての平角は等しいのでしょうか。

 

など、色々疑問が生まれます。

数学はそれを数式や記号で証明していく学問であり、

基底にあるのはクリティカルシンキングです。

 

あるとき、生徒(数学科志望)にこんなことを言われたことがあります。

 

「なぜ当たり前なことをわざわざ証明しなければならないのか」

と。

 

私は「当たり前のことを式で証明するのが数学である」と返しました。

当たり前のことすら本当に当たり前かを疑うことに学問の面白さがあるので、

この生徒にはぜひ味ってほしいと思います。

 

本当はこういう思想で教科書と向き合うことから始めると面白いのでしょうが、

私自身の勉強がまだ弱いと実感しています。しかしながら、

来年度の授業はこんなことばかりやろうかな、と企画中です(笑)。