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入試業務の間に、共通テスト自己採点で生徒が登校しました。

(予想通り)悲壮感漂う感じの生徒が多く、そのまま直接orZoom or 電話で

面談しまくりました。

 

とにかく私は笑顔。「何ヘマしてんだよ」くらいのノリで、

次の試験に向けてのアドバイスを入れました。

こちらが堂々としていないと、絶対に生徒のメンタルは

崩れると思ったので…。

 

気付いたら21時…

受験で落ちる原因の1つはセンター試験後のメンタルなので、

そこをうまくやるのが担任の役割の1つだと思います。

 

明日も結構な数の生徒と面談したり、共通テストの解説会をします。

 

 

そのあとでⅡBを(確率分布をのぞいて)解きました。

 

 

以下、ネタバレ注意です。

 

第1問

 [1] 三角関数の合成ですが、cosで合成するあたりがいいです。

     最初の問題はπ/3を答えるのですが、問うているのは知識ですよね。

 

     三角関数の合成の場合、どうしてこの式になるのかを教科書で勉強すると

     sinでもcosでも対応できます。要するに、加法定理の逆です。

 

     ちなみに、私はどうしても選択肢から選ぶタイプに慣れません。

     「四角に当てはまらない、どうしよう!」と絶対なります(笑)

 

 [2] いきなり出てくるのは、双曲線関数です。

     

 

   

     性質を知っていても、そうでなくても誘導に従えば解けます。

     個人的には「太郎さんが考えた式」が好きです。

 

     どうして他の3つが成り立たないのか、グループワークさせたい問題です。

 

第2問

 グラフとy軸との交点における接線の一般化の問題です。

 問題が進むにつれて、次数や項が上がってきます。

 

 ⅠAのデータの分析でもそうですが、式と図の対応を考えるのは

 「思考力」の1つと捉えている節があるようで、試行調査もその傾向がありました。

 式からグラフを選ばせる問題が2問ありましたが、この傾向は今後も続くかもしれません。

 (領域を選ばせる問題が以前に出ていますので、似た問題の出題の可能性はあります。)

 

 ちなみに、全体的にも計算自体はあまり要求されていません。

 

第4問

 センター試験の数列が複雑化してきていた中で、シンプルにリニューアルした印象があります。

 誘導がすごく丁寧で、それに乗っていけば公差と公比が出ます。

 個人的には「こういうやり方もあるんだ」と感心しておりました。

 

 後半は、条件が変わってくるのですが、聞いてくることは単純で、

 難易度は高くありません。

 

第5問

 五角形の問題です。2016年追試が正八角形の問題で、授業でも扱ったので、

 「ほほう」と思いました。生徒はできなかったようですが(泣)。

 

 前半は平行である2直線を考えて、誘導に乗るだけです。

 黄金比が出てくるので、a^2-a-1=0が出てくることが明らかです。

 

 

 

 ↑こちらのサイトで詳しく書かれています。

 

 次は正十二面体です。

 センターに比べると、内積計算もシンプルなので、解きやすいです。

 

 正八面体に比べると、トピックは薄いですが、色々性質があるので、

 授業でも使おうかと思いました。

 

 

 この先は全て誘導に乗れば出てきます。

 

 

 数学ⅠAよりもセンター寄りなので、

 努力が報われる試験かもしれません。

 

 

↑この記事から平均点予想が見れますが、数学は結構まとまった感じになるかもしれません。
 
賛否両論はあると思いますが、共通テスト1年目にしては(試行調査に比べても)良問だと感じました。
平均点を受けて、来年以降が難しくなるかもしれませんが、センターの過去問を合わせて基本を固めることで
対応はできると思います。