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試験2日目、特に何もしていません。

 

 

夜は勉強会に参加していました。

 

そこで話題になったのは「バイアス(偏見)」についてです。

 

 

私たちはつい、物事にバイアスをかけてみてしまいがちですが、

その典型の1つが高校である「文理選択」だと思います。

 

私は、数学科を卒業しているので、世の中では「理系」になります。

しかし、社会科目にも興味があり、文系のメソッドもある程度

勉強をしてきています。

 

文理に分かれていても、どの科目も満遍なく勉強することこそ

「教養」をつける上で必要だと考えています。

 

高校で文理分けをすると、

「文系だから理系科目をやらなくて良い」というバイアスが働くことになります。

 

その分水嶺は数学ではないでしょうか?

 

この勉強会である高校生に言われたのは

「数学ができる生徒は理系、逃げたい生徒は文系に行っているのはないか」

ということです。

 

確かに、その傾向はあると思います。数学だけがそうだとは言えませんが、

数学がその役割を大きく担っているのは事実でしょう。

 

もしかしたら、理系(もしくは文系)で活躍できる素質をもっているかもしれないのに

数学という一教科の出来不出来のために、1つの選択肢を狭めていることになるのです。

 

だとすると、文系に行くと、高3(もしくは高2)で数学を勉強しなくていいことが通例に

なります。大学入試で「使う・使わない」が先行してしまっているため、学問の幅や

思考のメソッドを十分に身に付けないまま社会に出ることになってしまいます。

 

同じことが理系の国語にも言えます。数学の答案を書かせれば、国語をきちんと

勉強していない生徒の解答は、支離滅裂です。

 

 

バイアスが文理選択に大きな影響を与えているのは事実ですが、

このために勉強の幅が狭くなっている現実をどうにかしたいと思います。

文理選択が全て悪いわけではありませんが、ある程度にしないと

いけない部分も多いのです。