いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今日は、先日紹介した「16歳のデモクラシー」を読了しました。
いや、難しい…。
世界史も倫理もやっていない私にとっては切り口が新しく、
読み進めるのに時間を要しました。
もっと歴史の流れや知識を頭に入れることで、
考えが深くなるのかな、と思ったのと、
このような思考に高校生の時に出会いたかったと
いうのが正直な感想です。
10代のうちに色々な考えや感性に触れておくことは、
そのときには「無駄だ」と思ってしまうかもしれませんが、
振り返ってみると、よかったと思うことが多い(というかほとんど)です。
もっと色々やっておけばよかった、と今更ながらの後悔です。
そう思ったのも、生徒から「受験に必要のない教科は履修しなきゃダメですか?」
という意見があったからです。どこの学校でもそういうことはあるのではないかと思います。
これは「勉強」=「受験に必要な道具」という式が出来上がってしまったが
ために、生徒や教員が陥るものです。
本校も、もれなくこの状況にあります。
受験のために悪戦苦闘しているのは分かりますし、
生徒を思う親心が教員にはあるのかもしれませんが、
学校の授業は「受験対策」ではありません。
本当に受験対策をするのであれば、体育や家庭科は必要ないですし、
スポーツ・芸術推薦以外は部活動をすべきではありません。
修学旅行もいらないでしょう。
本気ならばゲームも直ちに処分してください、くらいのことを私は言います。
ここまで言うと、基本的に生徒は黙ります。
学校は「教養を学ぶ場」です。
人間関係も、運動もそうです。
数学でも、受験の対策をせずに、数学史の話をしたっていいのです。
この辺りがどうも見えなくなっている気がします。
私個人的には、受験対策の授業は得意です。
別解や派生事項の整理などはよくやることです。
何でもいいから、生徒が長期的に考えることができるような
仕組みがほしいと思います。
次、高1を持ったら哲学の書籍の輪読でもやろうかな、と思います(笑)。