この日の午前中は生徒と9km走り、セミナーへ。
某教科書出版社の担当の方に、ご紹介いただきました。
この出版社の看板参考書であるFocus Goldの代表著者である、
竹内英人先生がご登壇されるとのことで、ずっと楽しみにしておりました。
(出版社、分かっちゃいますね。)
https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/kosu/fukukyozai/a/
授業準備の際にFocus Goldを毎回見て参考にしていますが、
別解の豊富さや、チャート式とは異なる着眼点は、本当に勉強になります。
竹内先生のご講演内容を1つご紹介します。
線形計画法(数学Ⅱ)
↑Focus Goldより
x+yの最大値を求める問題、なぜ=kとおくのか。
ということです。教員としては理解していますが、
生徒からしてみると、なぜkとおくのかを理解しているのでしょうか?
そして、kはy=-x+kの切片になるので、領域Dにはありません。
このあたりも生徒を混乱させます。
と問題提起されました。
「この問題は=kと置いて解くんだ!」なんてやってしまっては、
生徒はただ覚えるだけになってしまいます。
竹内先生曰く、kに具体的な数字(1や2…)を当てはめて、
それがどうなるかをみるのだそうです。
すると(格子点をとることで、)具体的なイメージが湧き、
x+yが何を意味するか、kが代表的な値だ、ということが掴めるのだそうです。
改めて聞くと、なるほど、という感じです。
私もその手法で授業を進めているはずなのですが、
竹内先生ほど鮮やかには進められていません。
↑ Focus Goldのコラムより
kに具体的な値を代入して説明されている。
こう書くのも、「共通テスト」を見据えてです。
共通テストの問題は、単なる暗記では通用しなくなります。
試行調査の問題を見ても、生徒が間違いやすいような問題を
徹底的に突いてきています。
竹内先生曰く「共通テストの問題は我々教員の腕を試している」です。
なので、「なぜそうなるか」を生徒に考えさせ、
その上で問題を解けるようにすることを
目標にすべきだな、と感じました。
なんかやる気が出てきた気がします。