この日はセミナー後、SDGsの研修へ行きました。

 

最近はSDGs関連のセミナーに多く行きますが、

流行りに乗っているわけではありません。

そして、積極的に授業で扱っているわけでもありません。

(扱ったら面白いんだろう、とは思いますが、

 私はとにかく流行に乗るのが嫌いなのです。)

 

今興味があるのは、世界で何が起きているのかを

知ること、です。

 

教員の世界はとにかく狭い世界です。

目の前で起きていることがすべてだと

本気で錯覚してしまいます。

 

だから本を読んだりするのですが、それだけでは

まだ十分ではありません。

 

多くの方の話を聞いて、今現在、何がどうなっているのかを

本気で学びたいと考えています。

だから私は話を聞きにいくのです。

 

 

さて、ここで登壇されていた先生が、こんなことを言っていました。

 

 

授業中にiPadで動画を見る生徒をどうするか、

いいんじゃないですか。彼らはその選択肢を選んでいるので。

ただし、その選択をしたことの責任は彼らにあるのです。

 

話を聞きに行くくせに、あまり人の話に共感しない私ですが、

この話には大変共感しました。

 

自分の行動に責任をとること。

今の教育に絶対的に欠けているものの1つでしょう。

 

「誰かがなんとかしてくれる」

 

これが簡単にまかり通っています。

 

授業を聞かなくても、試験の点数が悪くても

誰かがなんとかしてくれる。

自分がやらなくたって、誰かがなんとかしてくれる。

 

学校に行くと平気で目にする光景です(私の目の前ですが)。

生徒だけでなく、大人もこのような状況にあるので、厄介なものです。

 

こうして「人のせいにする大人」が出来上がることは、

麹町中学校の工藤校長も著書で書いています。

↑画像はAmazonより。著書はもう有名ですね。

 

SDGsも、私たち人間が、自分たちが撒いたタネを人のせいにして

放置してきたことに対する警鐘だと思います。

このことは前人類が当事者意識を持ってやるべきではないでしょうか。

 

生徒の中には、「2030年までに達成なんて無理だよ」という子もいます。

 

もしかしたらそうかもしれませんが、例えそうだとしても、自分だったら

何ができるだろうと思うことに意味があるのではないでしょうか。

 

このようなセミナーに参加させてもらうと、学校教育に無限の可能性を

感じますが、現実はそう簡単にはいきません。

しかし、我々が「当事者意識」を持つことで、子どもたちも変わっていくのではないかと

結構本気で思っています。