この日の朝のSHR。
私「昨日から消費税が増税されたけど何%になったかな??」
生徒「10%」
私「では、何が10%になって、何が8%のままなのかな?」
生徒「えっ…」
そう、制度が複雑化すると、よく分からなくなっていくのです。
ニュースでも「何が」増税対象で「何が」据え置きか、よく分からない方の声が多く上がっていました。
大学入試改革もそう。制度が変わるにつれて、どんどん追いつかなくなっていくのです。
↑生徒にはGoogleでこの写真を送っておきます。
朝日新聞一面です。
医療費、鉄道等の運賃、スーパーではお酒類が10%対象になります。
テイクアウトかイートインでも税率が異なるようです。
(テイクアウトですと言って購入した時、店内で食べたら詐欺なのかな?)
10%だと、計算がしやすくなるので、中学入試は簡単になってしまうかな、とか
色々考えています。
しかし、算数の計算ができない大学生が多いことも事実です。
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20190427-00123968/
私の学生時代はそんなの「都市伝説」だとずっと思っていましたが、
ある中学生に「100円の2割引は?」と聞いたら、「200円」と返ってきたとき、
ぞっとしたのを覚えています。
原価1000円の商品に2割の利益を見込んで、定価をつけたら、売れなかったので
原価の1割引に値下げをしました。いくらで売りましたか。
という問題。中学生に出したら一定数の生徒が
1000×(1.2-0.1)=1000×1.1=1100円
となったのを覚えています。
中学受験で算数を一生懸命学習した子たちは、あっという間に1080円
と出すのです。分数や小数を習うときに、大きなハードルだという認識をしてしまうと、
理解にブレーキがかかり、計算にも抵抗感が出てしまいます。
小学校の時にどれだけ算数を嫌いにさせないかが、教員の勝負どころだと思います。
できない子には補習をします、という学校もあるようですが、
まずは好きになってもらわないと手を動かしてくれないのも事実です。
(補習をして計算ができるようになった、という成果報告があればいいのですが…)
そんなことを考える前に、もう少し増税について学習しようかな。