「先生、教科書を見て調べてもいいですか?」
問題演習中にそのような質問が出ました。
今は積分の計算に取り組んでおり、
原始関数に戻すのに苦労をする時期なのです(やっていけば慣れるのですが)。
私が伝えたいことは、生徒は教員の「許可」を求めてはいないだろうか、ということです。
「先生、〇〇してよろしいでしょうか?」
「先生、△△を忘れてしまったのですが、どうすればよろしいでしょうか?」
こちらが忙しいと、無意識に指示をしてしまうのですが、
落ち着いて聞くと、目の前の生徒は「指示を欲しがっている」ように見受けられます。
生徒たちが中1の頃に(私は持ち上がり5年目なので)、
「報連相!」
と結構口をすっぱく言っていました。
生徒はそれを律儀に守っているにすぎないのでしょうが、
今となってはそれが生徒の考える力を押さえつけてはしないだろうかと不安になります。
数学の問題を解かせているときも、1回1回の行程にチェックを求めてくる生徒もいます。
「ある程度進んだらまとめて見てあげるよ」
と言っても、不安なのでしょう。1回1回聞いてきます。
「自分である程度は考える」方向にどう持っていくか、
今後はその辺りも意識していかなければなりません。
ん〜、難しい。