先生、この問題は試験に出ますか?
試験前になると生徒が聞いてくる常套句です。
私は一貫して
「出るよ」
と言います。なんなら、やったところは全て出すから、
何を聞いても「出るよ」と言うのです。
難しい問題を持ってきて、
「これは出ますか?」
と聞いてくると、
「君が求めているから出すね」
と言います。
当然生徒は嫌がります。
生徒は当然
いかにやらない問題を見つけるか
と
確実に点数が取れる問題を見つけるか
しか求めていないからです。
教員によっては
「ここは出ないからやらなくていい」
なんて言ってしまう場合もあるようですが、
すると生徒は勉強しませんよね。
定期試験の目的は、生徒を勉強させることなのです。
生徒を楽させると、その目的は薄れていきます。
教科数が多いと、その分楽をしたいと思うのですが、
そこを楽させないのが愛情ではないでしょうか?
できる生徒ほど、その辺も見抜いてくるので
定期試験の前は生徒に無理をさせてもいいのではないでしょうか?
もちろん、過重な範囲を課して、試験の平均点を30点以下にするのはどうかと
思います。その辺は教員が舵を取っていくべきではないでしょうか。