試験問題も完成していないのに、都内の講演会に参加しました。
某新聞社主催の(子どもを持つご家庭向けの)教育講演会でした。
登壇者は、
○筑波大学准教授の落合陽一さん、
○パロアルトインサイトCEOの石角友愛(いしずみともえ)さん
○灘中学校・高等学校校長の和田孫博先生
というAI・グローバル社会において先陣を切っていらっしゃるお三方でした。
(以前にも書きましたが、私はグローバル化という言葉にしっくり来ていません。悪しからず。)
簡単にまとめてみます。
石角氏の話題で気になったのは、
2020年以降、急速な江戸時代化が進む
とのことでした。小売業がさらに発達していく予想です。
確かに、AmazonやKindleが書店にとって代わったり、
大型のショッピングセンター内のテナント数も減少が予想されていく中なので、
小売業がどのような価値を出すかがポイントになりそうです。
[http://www.jcsc.or.jp/sc_data/data/overview]より。
1SC当たりのテナント数が減っているが、テナント数を制限したからなのか
撤退があったからかはこのデータだけでは分かりかねるが、
20年度以降は変化がみられるだろう。
(個人的には、1SCあたりの平均店舗面積との相関関係を計算すれば、
テナント数の制限か撤退かは求まると思われる。)
落合氏は
「子どもは宝」
をキーワードにお話しされていました。
この人口減少社会において、高齢者は多くの子どもに支えられていきます。
これを補うのがAIになります。だからAIには即現場が求められます。
その分、人間には「多くの問題を作る人」が求められるようです。
例えば、「食べるはずのないものを好奇心で食べる人」が21世紀型人材なのです。
この例えは非常に分かりやすいと思います。
既存の枠組みからどれだけ飛び出すことができるかで、ビジネスチャンスも
格段に広がるのです。
因みに、現在の学校教育ではまだ「枠から出る」ことに抵抗を覚える教員が多いことは否めません。
それは教材のICT化というだけで抵抗を持つ教員が多い事実からも安易に予想がつきます。
しかし、この「飛び出し」を行う生徒が多く集まっている学校があります。その1つが灘中学校・高等学校です。
和田校長先生は、
グローバル化=未知の問題を克服する力
とおっしゃいました。疑問を持つ私でも少し納得です。
多様な人と共同して課題を解決する能力が今後求められていくとおっしゃいます。
灘は教員に強制をしないようで、教材や教授法も自由であることが知られています。
その分6年間持ち上がりのようなので、責任はついてきます。
確かに、橋本武先生の「銀の匙」の取り組みは、上記を的確に示していると思います。
[https://www.yumephoto.com/ym/voice/voice31.html]に橋本先生のお取り組みがまとまっております。
まさに究極のアクティブラーニング型の授業です。
長くなりそうなので、一旦切ります。
次回に続きます。