正直に申し上げて、私は教えたがりです。
職業病と言われたらそこまでです。
教え方がうまい、話しが上手、なんて言われたら
ますます調子に乗ります。
そんなやつです。
しかし、授業をしてもそうでなくても、実は大きく変わることはありません。
実はあるクラスで3カ月間実践したのですが、平均点が変わることはありませんでした。
スタイルを変えれば、もっと様々な活動が授業内でできるのではないかと思っています。
当たり前ですが、もう今私が持っている高3は授業なんてしていません。
問題を徹底演習したり、スピードトレーニングをしたり、基礎確認テストをしたり、
典型問題を別の視点から見たりすると、50分なんて少ないほうです。
こういろいろ考えてやるようになったのは、ある本を読んだからです。
最近の学校の授業や予備校の講義、そして映像授業は
非常に分かりやすいものが多いです。
すると授業内で分かったように見えますが、
実は考えていないからすぐ忘れてしまうのです。
(エビングハウスの忘却曲線がそれを示しています)
要するに、授業内でどれだけ頭を動かすか、ということです。
問題がどんなに解けなくても、分からなくても、
他人やネット、教科書を見てでも、自分で考えて解けるかどうかが
大切だと思います。
私のような教えたがりは、生徒の考える余地をなくします。
そこをどう折り合いつけるかで、この本を拝読した後でも
ずっと悩んでいます(中学生や高1などでは毎日悪戦苦闘です)。
生徒はチョークアンドトークに慣れていますし、その方が
お互い楽でしょうから、色々変ええることは難しいです。
しかし、もっと数学でも考える時間を作ってあげたいと思います。
悪戦苦闘の日々は続きます。