試験問題に思考力を問うようなものを出題したい。
そんなことを言われて、鋭意作成をしました。
記述を増やせばいい、などとも言われましたが、
それは途中式を書かせれば記述になります。
途中式を書かせることは思考力に繋がるかは疑問です。
試験前に同じ問題を何度も練習して来ていたとすれば、
試験中に「慣れ」だけで解けてしまうからです。
だから、問題集に無いような初見の問題が有効になります。
その上、いくつかの分野にまたがるものであると、使い方が見えるかとも思います。
最近の大学入試問題は、そのような問題も多いので、有効ですが、
難しすぎても試験中に誰も解けないので、気をつけなければなりません。
こうなったら、中学入試の適性検査型問題でも出そうかとも思いました。
しかし、それでいいのだろうか?
悩んだ末に、
この式がこうなる理由を説明しなさい
(問題は公表できませんが……)という出題にしました。
式を型で覚えている生徒には、本質をとらえなさいというメッセージになるし、
苦手な生徒でも手が動きにくくない式を設定すればいいのです。
これが功を奏すかは来週までのお楽しみです。