最近気づいた、抱っこひもの使い心地についてなんですが。
今から抱っこひも買おうとしてるママさんに役立てば幸いです。
月齢が進むにつれて、数個の抱っこ紐の使用感がかわってきたので、
スリングや、メジャーどころ(ベビービョルン・エルゴ)の抱っこ紐や、
マイナーだけどいい抱っこ紐(だくーの)などの装着感を知りたい人は、
長文ですが読んでいただけると参考になるかと思います。

まず……
うちは見事に抱っこひもジプシー(満足いかなくて結局数個買っちゃうこと)でした。
事前にネットで散々下調べしたんだよ!
だけど結局自分で使わなきゃわかんないんだよね。まして初産だしさ。。。

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最初にそろえたのは、流行のスリングでした。

やー。颯爽とスリングで抱っこ!
情緒安定にも一役買っていいらしいね!あこがれる!


と、買ってみたものの、リングでの調節に自信がなかったため、
調節のいらない布オンリーで作られた、
ママぽっけ とかいうスリングを買ってみたんだけども。
M's pocket
http://mspocket.com/index.html

新生児のころは、股関節脱臼などの恐れもあるため、
抱っこ方法が限られる上、入れてみるとすごく窮屈そうで、
いれるとぎゃん泣き。
(うちの子はごく普通のサイズの子供でした……)
何度か、ふとんの上にスリングをおいて、赤ちゃんをいれて抱っこ…
とか、かなり試したんですが、何をどうしても嫌がるし。
月齢があがってきたのでそろそろいいかな?と、
5ヶ月ごろでも試しましたが、何かが気に入らないのか泣き出す始末。
結局お蔵入りになりました。

スリング買うママはよっぽどDVDで装着方法を学べるとか、
サポートがきっちりしているお店以外では買わないほうが無難ですよー。。。
ママぽっけの販売元も、購入者には特別なHPページを見せて、
そこで装着方法を説明したりしているんで、期待していたんですが、
紙で送られてきた説明書と、大して変わらないことを書いてあったので……。
(2009年のことです。現在、その購入者専用ページの中身がどうなってるかは知りません。
 私にはちょっとわかりづらかったんです……)
私の友達2人も、それぞれメーカーの違うスリングを購入していますが、
いずれも使いこなせなかった、といってました。

結構つかいこなせない率が高そうです。

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で、このままじゃラチがあかないので、
次に買った抱っこひもは、ベビービョルンの抱っこひもでした。

ベビービョルン ベビーキャリア シナジー ブラック 709935/ベビービョルン

¥19,950
Amazon.co.jp

現在うちのベビーは生後10ヶ月になろうかというところ。

結果からいうと、ビョルンはなかなか使い心地がグッドです。

しかし、最初は絶望的にムリ!だと思いました。

体力のない産後、首のふにゃふにゃな赤ん坊を、
ビョルンで抱き上げるのは、ものすごく難しかったのです。

ソファーに寝かせてなんとかセッティングするのですが、
その間に子供はぐずるわ、あたしはしんどいわ。緊張して腕はいたいわ。
さらに、産後、まだひっこんでないおなかの肉の上に、
ビョルンの腰のベルトが食い込んで、ドン!と乗っかってきて、
ひどく痛くてですね。


パパがいないと、外で着けたりはずしたりとか
絶対ムリだと絶望したわけです。

そのうえ、ビョルンには、金属のボーンが入っています。
いったん外すと、わりと荷物です。たためません。
ビョルンには収納用のネットがついていますが、
あんな小さいネットに入るもんかよ!外でそんな悠長なことできないわ!

と、発狂。
次の抱っこひもを探すにいたったのです。。。。が。
次の抱っこひものお話は下にまわすとして、引き続きビョルンの話です。

で、そうこうして苦しんでいるうち、6ヶ月をすぎました。
わたしの産後の体が、だんだんたくましくなってきて、
背筋も腕力も、腰のコンディションもよくなってきたころです。

この6ヶ月ごろから、今まで苦痛だったビョルンを、
どんどん進んで使えるようになりました。


肩の食い込みも耐えられるし、
両手がフリーになる!!
それでいて赤ちゃんの安全度は、ビョルンが最高です。

ちょっとしたおでかけは、思い切ってビョルンだけで行くようになりました。

また、6ヶ月だと子供の体も出来上がってきます。
抱っこもしやすくなり、もう、ソファーなどに寝かせながら装着ではなく、
ひょいと抱き上げて数秒で装着完了するようになりました。
また、子供の成長に合わせて、ビョルンはサイズ調節ができます。
だから、冬場、服がかさばって、股やおなか周りが苦しそうなら、
さっと緩めてあげられます。
安全度、ママ・パパの両手がフリーになる点、
腰への負荷分散、サイズ調節可能、
このあたりはビョルンのいいところ
であり、
ママの体さえ産後から立ち直れば、
ビョルンはいい抱っこひもといえると思いました。
進行方向にむけて抱っこすることもできるので、赤ちゃんも嬉しそうです。

し、しかし。。。。

やがて子供は8ヶ月、そのころ、体重は7.3キロに。
重い。いくら腰に負荷分散されても、重い。

ビョルンがいかに優れていても、
肩ひもの細さによる食い込みは防げません。
痛くなってきました、肩が。
6ヶ月ごろは最高に使える抱っこひもだったビョルンが、
苦痛になってきたのです。

というわけで、私の感想としては、
ビョルンはパパと兼用する方にはおすすめです。


男性的フォルムでもあるので、男性が装着しても抵抗がないと思いますし。

あと、夏は蒸すので、私の家で購入した、
この
ベビービョルン ベビーキャリア シナジー ブラック 709935/ベビービョルン

¥19,950
Amazon.co.jp

をオススメします。他にもタイプはありますが、
・メッシュかどうか
・腰への負荷分散があるかどうか

など、タイプによって違いがあります。
逆に冬に多用すると思うのなら、メッシュでないタイプがいいのかもしれません。
でも、うちはいろいろ考えた末に、夏対応のシナジーを選びました。

寒ければ、何かを羽織ればいいけれど、
暑いからといって抱っこひも本体は脱げないからです。

うちは冬の寒い時期に結局、ビョルンを多用しましたが、
このシナジーを使い通しました。

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で、次に買ったのは、
助産師が考案したという、
「だくーの」のという布製の抱っこひも


らくーな本舗
http://www.la-cunahonpo.com/

前抱っこ専用です。
購入時に重視したのは、抱っこで寝かしつけたあと、
起こさずにベッドにおろすことが可能、という売り文句でした。
また、布が幅広く、肩に食い込まなくて楽だというのです。

ですが、3,4ヶ月ごろの赤ちゃんにそれをいざ、試してみると、
起こさずにだくーのから、
赤ちゃんを引き抜いてベッドに寝かせるなんてムリでしたとさ。(笑

今でもムリです。あたしがへたっぴなんでしょうかね><
人それぞれ、差はあるでしょうが、いくらファスナーがついていても、
そんなスムーズに赤ちゃんから引っこ抜けません。
結局、薄い布だし、下敷きにしたまま寝かせてもいいか…ってことで、
最近はもう引き抜かず、抱っこひもをまとわせたまま、ベッドにおろしてます。

で、「だくーの」は肩が痛くないという口コミについてですが、
3,4ヶ月のころ、それはうそだと思いました。
ほんの15分ほどでもう限界、痛くてだるくてたまりません。

こんなんムリ…!と思いました。

しかもビョルンと違って、だくーのは首の据わった赤ちゃん専用で、
首がぐらつく状況では片手は絶対離せません。
背中をぴんと伸ばした状態でゆっくり動きながら家事、が精一杯ですが、
前抱っこしかできない以上、炊事をしながら抱っこは難しいです。

また、赤ちゃんの月齢が小さいときは、
股の中央に、ちょうど布の中央を合わせてあげるのが、
意外に手間取ります。

偏って装着すると、どちらかの足が痛そうです。
ぐずることもあるので、結局そういうときは装着しなおしで、
首の座らない月齢のうちは、そのたびにまた、
赤ちゃんを寝かせて再度チャレンジ、ということに。
案外これが負担でした。

唯一すばらしいと思った点は、外出時、かさばらない。

すぐにぐずったとき、抱っこしてあげられるということ。
最初はメビウスの輪みたいなつくりの「だくーの」に戸惑いましたが、
何度かやれば(そして月齢が適度にあがれば)、さっと抱っこできるようになります。
小さく畳めてかさばらないのは本当にすごいと思います。
そのわりに、やわらかいけど適度な厚みのあるキルティングなので、安心ですし。

で、現在、10ヵ月手前ですが…

最近、「だくーの」の使い心地が
ものすごくよくなってきた!!

これにはびっくり。
月齢があがって、子供が大きくなったので、抱っこして装着するのが、
とても簡単になったこと。
幅広の布なので、ビョルンにくらべて、肩がものすごく楽に感じること。

また、子供の首だけでなく腰もしっかり据わり、
安定感が抜群になったこと。
赤ちゃんの足まわりが成長して、だくーのの布を、
お尻の中央にあわせて装着することが容易になったこと。

もうこれから先のおでかけは、
わたしは「だくーの」とベビーカーの二本立てに頼ることにしました。
ビョルンはパパに譲ります。
ビョルンのいいところは、サイズ調節がラクで、
パパでもママでも使いまわせるところです★

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で、ここまで書いててなんだけど、
結局抱っこひもジプシー状態はまだ続いているのです。

前抱っこオンリーの抱っこひもだと、家事が厳しい。
どうしても、そのうち、おんぶで家事がしたくなるのです。

友達から昔のおんぶひもを借りることができて、
やってみたのですが、
昔の製品ゆえに楽ではないのですが、
なんせおんぶできるのはすごく助かります。
家事がバリバリできるし、そのあいだに子供は寝て、寝かしつけもばっちり。
結局、おんぶ紐最強じゃん、ということになってきました。

しかし肩が痛い、昔の製品ゆえに……(涙

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というわけで、別のお友達のおうちで、
多分いま一番支持層が厚い抱っこひもを、試着させてもらいました。

それが「エルゴ」の抱っこひも(というかおんぶ紐というべきか)です。


エルゴベビー ベビーキャリア キャメル CREG00102/ERGO Baby

¥14,490
Amazon.co.jp

前抱っこ、おんぶ、どちらも可能。
リュックのような外観、背負った感じもまるでリュック。
やわらかく、それでいてしっかりで、重みのある子供を抱えても、
まったく負荷を感じません。

すげえ、エルゴ。楽ちんすぎる。

これはマジで痛くない、装着も簡単。体力のない時期でもこれならばっちり。
あたしは友達のうちで目から汗が出そうでした。
これに最初に出会えていたらどんなにか…!!!!と。

もしも最初に買う抱っこひもを何にするか迷ってる人がいたら、
私はエルゴを最初の抱っこ紐として勧めます。
これで相性さえあえば、ほかのものは要らないと思います。

月齢が極端に低いうちは使いづらいでしょうが、
その時期はどうせあんまり抱っこひもで外出を頻繁にしたりはしないでしょう。

0ヶ月から使える横抱っこ可能な抱っこひももありますが、
あれは使っていたママ友によれば、痛くて10分ももたなかったらしいです。

結局あれもこれも、かなえてくれる抱っこひもはないわけですが、
その中でもエルゴはあらゆる意味でバランスがとれていて、
多機能さが突出しています。

欠点があるとすれば少しかさばることですが、
ビョルンのようにボーンが入っているよりは、
布だけの柔らかいエルゴのほうが扱いやすいと思います。

いつも遊びにいくと、そのお友達のパパは、
赤ちゃんがぐずると、さっとエルゴを装着して、
赤ちゃんを背中に背負います。ほんと一瞬です。
で、そのまま、私たちといっしょに、買ってきたケーキやお茶をいただきます。
そのあいだに赤ちゃんは寝ちゃってます……。

エルゴマジックだぜ。

外でも、家の中でも、家事をするときもお出かけのときも、
エルゴならばっちりです。

ちなみにエルゴで一番売れているのは、Amazonさんの統計によれば、

エルゴベビー ベビーキャリア キャメル CREG00102/ERGO Baby

¥14,490
Amazon.co.jp

このキャメルだそうです(笑
確かに真っ黒よりは、軽いイメージのカラーだもんね。
あと、街中で、ハワイアン調のもみかけました。
あれは可愛いけど、ちょっと服を選ぶかもしれません。
なんにでもあいそうなのは、黒かキャメルかな、と思います★

というわけで、私のオススメは、

「エルゴ」>「ビョルン」「だくーの」>>>>スリング です。。。

★まとめ★

・どこでもいつでも使いたい、抱っこ紐中心で生活したい人、
 買った以上長く使いたい人、しんどいのはいやなひと、
 最初に何を買おうか迷って決められない人は……エルゴを。
(ただし、多少かさばります、リュック並みに。
 でもそれを補ってあまりある利点だらけだと、わたしは思いました。)

・エルゴより薄く、装着してもカサはかさばらず、
 男性でも着用が抵抗なくでき、
 セパレート構造で安全性も高い抱っこ紐がほしいひと……ビョルンを。
(ただし、月齢が進むと肩がまた痛くなるかも、です。あとエルゴほど長くは使えません)

・肩がラクで、赤ちゃんの首がすでに据わっていて、
 携帯がラクで赤ちゃんへのあたりが優しい布製のものがほしい人……だくーの
(ただし、かがむと、赤ちゃんがおちます。安全のため姿勢には注意です。
 また、月齢が低いと片方の手は常に首に添えているため、しんどいです)

・スタイリッシュに!西洋っぽく!を目指したい……スリング
(ただし、使いこなせない率が高い。お店などで指導をうけつつ装着できる人にはいいかも。
 とりあえず私は、生まれた後にお店で自分の子供で実際に試すことをオススメします。
 買ったけど結局6000円無駄だったなんてことにならないように。)