パタゴニアでの家作り
パタゴニアでの家作り。
具体的に私が何をしてきたかと言うと・・・。
◎ 床に敷く砂利を隣の敷地から、よいしょよいしょと運ぶ。
まずはポリ袋に砂利を入れ、それを一輪車に積んで運ぶ。
だいたい1トンくらいかな。ポリ袋に67袋。
*砂利を袋に入れるのに 「腰が入ってるね~」と木乃実さんに褒められた。
だてに30年以上雪国で雪かきしてませんからね~。
『あぁ。
今までやってきたことが、ちゃぁんと役立ってる。
無駄なことってないんだな。』 と思った瞬間☆
◎ 二階部分の壁となる軽石を掘る。
家の周囲の土を掘って掘って掘って。
一万年前の火山が噴火したときにできたという軽石の層を探し当て、掘り出す。
掘りだしたら、まわりについた泥を洗い流す。
洗い流すのは、雨水を溜めて作ったプールで。
洗って干したら、ワインボトルと一緒に袋に詰める。
*まるで宝探しみたくて楽しかった。
軽石を洗うのに、水場に水を汲みに行くのも大変。。。と思っていたら
一輪車に溜まる雨水。それを見て閃いた☆
ビニールシートを広げて雨水を溜めてプールを作ればいい。
人って、不便なら不便で、頭使うんだなー、と思ったなぁ☆
◎ 薪ストーブの設置。
屋根に薪ストーブの煙突の穴を開けるための型紙を作る。
既存の型紙だと屋根の角度が違うらしく手作り。
↑でも結局はポールさんが直接天井にアウトラインを書いてOK(笑)。
みんなで屋根に登って煙突を設置。
*満月の月明かりのきれいな夜に、屋根に登っての作業(私は撮影係)。
翌日は氷点下○℃で、雨水プールが凍ってた!!
ぎりぎりでベストなタイミングでのストーブの設置。
なるようになってる、守られてるなぁ☆
◎ 壁の試し塗り。
砂と粘土質のものと、馬の糞と干草と小麦粉を溶いたものと水を配合して壁土を作り
試し塗り。 そのために草を刈って干し、フレッシュな馬の糞の回収をする。
粘土質のものをドコから手に入れようかと話していたら、
軽石を洗ったプールの底に、良質な粘土質の土が!
それらを手で混ぜて混ぜて丸めて壁に塗り、経過をみる。
*以前、介護の仕事をしていたこともあり
馬の糞を素手で触ることに全く抵抗の無かった私。
『必要なときに必要な人が来るんだよね』と木乃実さん。
すべては今に繋がってるんだなぁ、と度々思う☆
◎ パタゴニアで木を植える。
隣のセルジオさん宅から苗木をわけてもらい、えっこらえっこら運ぶ。
総数20本。20箇所穴を掘り、植える。
*毎日薪を割り、ストーブに火を点けながら
『昔は木を植えていたのに、今じゃ毎日木を燃やしてるよ』 と呟くポールさん。
思わず笑ってしまいましたが。
パタゴニアでも木を植えましたー☆
めでたし、めでたし。
パタゴニアへ☆7
無事ラ・フンタの村に到着☆☆☆
ペペさんが居なかったら、どうなってたんだろう・・・と思うと
感謝・感謝でいっぱい。
ペペさん →
渋い声で、ゆ~っくり話して
くれる、イイ男です☆
フェリーの中でペペさんの後ろ姿を見ながら、
フェリーの待合所から全力疾走してくれたペペさんの姿を思い出した瞬間、
思い出した光景があった。
それは、チリに旅立つ前日。
大好きなバンドのライブのあと。
コインロッカーに一緒に荷物を預けていたトモダチが
『バス時間まで15分しかない!!!』 と叫ぶ。 しかも、
『バス乗り場がわからないっ !!!』 と。
コインロッカーから荷物を出しながら、場所を確認すると
ライブ会場から走れば間に合いそうなトコロ。
「走れっ!」 と新宿の街を全力疾走。
汗だくの私に、トモダチは『一緒に走ってくれてアリガトウ』 と涙を流しながら
無事、高速バスに乗り秋田へ帰っていったのでした。
あぁ。
いいことも、わるいことも
ちゃぁんと自分に返ってくるんだなぁ、って気付いた瞬間
なんだか泣けた。
パタゴニアへ☆6
ペペさんのお蔭で、無事にフェリーに乗船。
思ったよりも立派な船で、しかも閑散期なのか乗客も少なくて、
座席3席使って、横になって寝る。
翌朝、目が覚めてデッキに行くと、ペペさんが海を眺めている。
近付いて声を掛けると、
『 やあ、おはよう。
ところで、チャイテンからラ・フンタのバスなんだけど、
日曜だから出てないらしいぞ 』 とペペさん。
ええっ?( ̄□ ̄;) 今、なんと?
ここまで来て足止め?と、うなだれていると
『他にもラ・フンタに行く人がいないか聞いてみて
車を出してもらうよ』 とペペさん。
めっさ、カッコいいんですけど~
ああ、私、アナタに付いていきます
一度でも、裏切るかもって疑ってゴメンなさい。