何故、学業に歴史と言うものがあるのか、長年の謎でした。

私が子供の時分に、子供向けドラマで同じように質問をした親役の人がいた事を今でも覚えているように

私にとっては長年の謎でした。

 

愛国心の強化か、はたまた教養としてか。

そんな事を考えながら、餌を前にした豚のように

ただただ、点を稼げるポイントを押さえながら歴史を勉強していました。

 

当時は何の価値があるのか分からないままでしたが、

存外重要に感じるようになったのは、社会人になってからでした。

主に二つの点について

・事象を面で押さえられるようになる事

・応用が利くようになる事

 

<事象を面で押さえられるようになる事>

これはつまり、今の情報からでなく、過去の情報も踏まえて意志決定が出来るようになるという事です。

現在とは、過去から継続された事象の一次的な状態であり、過去に思い描いた理想形ではないと認識し且つ

過去の状態で当時者は何を重要視して意思決定したのか。それを踏まえながら意思決定を行う方がより精度の高く行えるのではないでしょうか。

 

<応用が利くようになる事>

当時の経験者は、過去を美化したがる性質を持ち合わせている者です。

だからこそ、自身の経験外の歴史を分析する事でより抽象的な概念に落とし込める事も出来ます。

 

例えば、日露の秋山騎馬部隊による諸兵科連合。これは今でいうプロジェクト組織に当たります。

この諸兵科連合は後に「支隊」という概念で発展を遂げていきますが、ご存じの通り日本は敗北します。

最終的な敗北を辿るまでの間、諸兵科連合による失敗を分析する事で、プロジェクト組織の弱点を

より分析できるのではと思います。

 

以上の理由により歴史とは学ぶべき事柄なのかしらと思いながら、

良い歴史は無いかしらと探している次第。

 

古典として、クロサワでも見ようかしらん・・・?