今年もまた 年賀状作成のシーズンである。
いくら仮面夫婦といえども
まだ戸籍は同じなわけで 親戚に急な転居や 入れ替わりなどが無いか
確認のため、ダメ義母に電話をかけてみる。
ダメ義母の家、ダメ夫の実家は
この平成のご時世に いまだ昭和の黒電話を使っている。
前に寄った時に 黒電話を発見した息子が 小声で
「お母さん、あれ何?」
と聞いてきたから
「あれは電話やで」
と答えたら
「も~ ちゃんと答えてやー」
「いやいや、ほんまに電話やねんて!」
なんていう やり取りをしたものである。
回すダイヤル式など、どこぞの資料館とかでしか見かけなくなりましたからね。
それはさておき
ダメ義母。
昨年、 ダメ夫の不倫同棲が発覚したときにきっちり報告したので
事情を知っているにもかかわらず
「ダメ夫は最近ちゃんと父親をしているか」
などの質問は一切なし。
そりゃそうか。発覚したときも
「まぁ~ フーン 困ったね~ ほんまにね~ わがままダメ夫よね~
でもね~ 男の子ってみんなそんなもんよ? 知らなかった?」
は?
な人なのである。当たり前だが 詫びの一言もなし。
それどころか
「ダメ夫のことを助けてあげてね~~
一人じゃ何もできひん子やからね~
」
なんのなんの
ひとりでも立派に愛人を作ってましたよ。大丈夫ですよ。
反省もしないで 好き勝手やってますよ。
甘やかして育てたのはアナタですから、しつけし直してください。
と言いたいのをこらえ、用件だけ話す。
「年賀状を送る 親戚の方々に お変わりありませんか?」
「そうそう、あそこのね、息子が 誰やったかしら・・・ なんか奥さんが今年受験させるらしいのよー フーン」
どうでもいいし
「住所変更とかは無いですか?」
「えっとね~ 誰やったかしら 新しい家を建てたんやて~ それがねー どこやったかしら・・・
私ほんまにね、ドジばっかりしててね、いつもお父さんに怒られんのよ~~フーン
そんな自己紹介いらんし
「そうや、お父さんがね、2階の電話にファクシミリン? をつけたからね
そのファクシリン? に住所を送ってくれる? フーン」
送って欲しいのは私なんですが。
語尾にフーンって勝手にうなづかれるのがめっちゃウザいんですけど
いい加減 疲れたので さっさと住所録を送って名前を思い出してもらおう。
ダメ義母の「私は上品なのよ」丸出しな、ゆっくりした話し方を聞いていると
ストレスがたまってしょうがない。
「FAX番号を教えてもらえますか?」
「え? この番号と同じやけど?」
「2階の電話とつながってるんですか?」
「フーン、お父さんがね、こないだね、2階の電話にファクシミリン? をつけ「今から送りますね」
マジ無理。それさっき聞いたし。話が長いし、通じない。フンフンウザいし切るに限る。
同じ番号に住所録を送信
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
「もしもし もしもし もしもし? フーン ガチャ」
あのな・・・ 切るなよ・・・
リダイヤル
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
「もしもし もしもし もしもし? フーン ガチャ」
ババア また切ったし!
「あのねお義母さん、切らないで 受信ボタン押してもらえます?」
「受信ボタン?
そんなん無いけど?
」
「まさかそれ 黒電話で受けてます?」
「フーン そうやけど?
」
ちょっと待てーー!
黒電話でFAXが受信できるわけないやんけ!
どこから紙が出るんや?
受話器の穴から
ところてんみたいに
にゅる~~ん
って出るとでも思ってんのか!
しかも なんやその半ギレな言い方は!
いいからババア
5秒以内に 2階にかけあがれ
「アナタが番号間違ってんのと違う?
」
私の血管がブチっと切れる音がした。
出たよ、モラ族得意の 人のせい!
間違ってるわけないやろが!
番号があってるから
こうやって会話してるんやないか。
こいつあほや こいつもあほですわ
「もういいわ、そんな意地悪するんやったらもういいわ。お父さんに言うし ガチャ」
ババア 電話切ったし!
しかも お父さんに言うし って 最後の一言何あれ?
キモすぎて鳥肌~~~~っ!
そして すぐに電話がなる。
ダメ夫と全く同じパターン。
自分から電話を切っておいて すぐにかけてくる。
これもモラ族の得意技。
「もしもし 私。お父さんに聞いたらね 2階の電話は番号が違うねんて。
今度からファクシリンを送るときはこの番号にかけるように気をつけてちょうだい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あの・・・
この家族は 『ごめんなさい』 という日本語を知らないのか。
モラというより 発達なんちゃらを疑うこのDNA。
ダメ夫の母もダメ義母
相手にする必要全くなし。
大事にする必要もまったくなし。